HoYoverseは8月22日、『原神』Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」のアップデート内容を一部公開した。Ver.3.0の配信は8月24日のメンテナンス後を予定している。配信とともに新地域「スメール」が実装。保存しておけるチームの編成が10に増えるほか、水元素の共鳴効果の見直しなども実施される。
『原神』は、中国のゲーム開発会社miHoYoが手掛けるオープンワールドアクションRPGである。Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」では、『原神』の世界にモンド/璃月/稲妻に続く4番目の地域スメールが登場。草元素のキャラクターも新たにプレイアブルとなり、森と砂漠を舞台にした新たな冒険が繰り広げられる。8月22日に公開されたアップデート情報では、そうした大きなトピック関連も含む、詳細な調整や修正内容が明らかとなった。
まず『原神』Ver.3.0では、チーム編成画面に保存しておけるチーム数の上限が、10枠へ変更される。『原神』では、配信開始当時よりチーム編成画面に保存しておけるチーム数は4枠のままだった。一方、プレイアブルキャラクターの数は大幅に増加し、フィールド上のボスや秘境といった戦闘コンテンツの数も増加。キャラクターと戦闘コンテンツの増加に対して保存できるチーム数がそのままだったために、状況にあわせて逐一パーティーメンバーを入れ替えるなど、チームの枠が足りない状態が続いていた。8月24日のアップデートでは、従来の4枠から10枠まで拡張されることで、一気に不足が解消されるわけだ。チーム編成関連では、チーム管理機能も追加。チーム管理から、編成済みのチームを解散させるなどのクイック操作ができるそうだ。枠数の緩和としては、フレンド数上限数の45から60への調整も実施される。
Ver.3.0における大きな追加要素である草元素のプレイアブル化に伴い、草元素の元素共鳴効果も判明している。元素共鳴は、同じ元素のキャラクターを2名以上チームに編成した場合に発動するバフ効果だ。草元素共鳴効果「蔓生の草」は、まず発動していると元素熟知が50増加する。さらに燃焼/原激化/開花反応を起こすと、6秒間周囲チーム全員の元素熟知が30増加。超激化/草激化/超開花/烈開花反を起こすと、6秒間周囲チーム全員の元素熟知が20増加する。バフ継続時間はそれぞれ各効果ごとに独立しているということで、元素熟知が上乗せされていくと見られる。草元素と元素熟知をメインに据える場合には、選択肢に入ってくるかもしれない。
また草元素共鳴の公開とあわせて、水と雷の元素共鳴に対する調整も明かされている。Ver3.0以降は、水元素共鳴が発動していると、炎元素の付着時間を減らす効果はそのままに、HP上限が25%増加する。従来の水元素共鳴効果では、受ける治癒効果が30%増加していたが、効果が有効なシチュエーションは限定的だった。HP上限の増加へ変更されたことで、最大HPに依存するアタッカーを起用する場合などには、水元素共鳴も選択肢に入るかもしれない。そして雷元素共鳴効果については、従来の効果はそのまま。Ver3.0からは追加で、原激化/超激化/超開花反応を起こした時も、雷元素粒子が生成されるようになっている。
細かな調整としてはモナ/夜蘭/神里綾華など、特殊な移動モーションをもつキャラクターの、複雑な地形での移動が改善。聖遺物の内「空の杯」には、草元素の登場にあわせて草元素がメインステータスの杯が登場。メインステータスである防御力%/HP%/攻撃力%の出現確率を下げる形で、追加がおこなわれる。また、既報の内容となるが、聖遺物をリサイクルできる機能「聖遺物廻聖」の変換先聖遺物が増加。雷/風/炎/岩/氷/水元素の聖遺物が追加され、聖遺物廻聖を通して全部で10種類の聖遺物が新たに入手可能となる。そのほか一部キャラクターのボイス調整など、全文については公式サイトを確認してほしい。
『原神』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC/iOS/Android向けに配信中。Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」は、8月24日に配信予定だ。