Steam高評価ローグライト『Across the Obelisk』正式リリース後かなり好調スタート。遊べば遊ぶほど強くなるパーティ&デッキ構築RPG


Paradox Interactiveの新レーベルParadox ArcおよびデベロッパーのDreamsite Gamesは8月17日、『Across the Obelisk』を正式リリースした。それと共に、Steamにおける本作プレイヤー数は大きく増加、好調な滑り出しを見せているようだ。

『Across the Obelisk』はデッキ構築要素のあるローグライトRPG。ソロまたは最大4人の協力プレイに対応する。プレイヤーは多彩なキャラ(Hero)から4人を選んでパーティを構築して、マップを攻略していく。

パーティに組み込めるキャラはアンロックによって増えていく。攻撃役やヒーラーなど、パーティメンバーの選択も攻略に重要な要素だ。それぞれのパーティメンバーにデッキが用意されているため、攻略中は4人分のデッキ管理が必要。それぞれのカードの取捨選択など、深みのあるゲームプレイが本作の持ち味だ。道中で獲得できる装備品も重要で、カードとの相乗効果を上手く狙っていくことが攻略のカギとなる。また、拠点となる町ではカードの強化のほか、建物をアップグレードして攻略を有利にすることが可能。町をアップグレードしていくことで着実に強くなっていくシステムも特徴となる。


本作は、初期の難易度が高めの調整。一方で、上記のような強化要素と、蓄積されていくプレイヤーの攻略知識により、遊べば遊ぶほど攻略がスムーズになっていく。そうしたゲームシステムが本作の持ち味といえるだろう。なお、本作はゲームの初期状態でもプレイヤーの攻略知識のみでクリアできるようにデザインされているようだ。

本作は2021年4月8日より早期アクセス配信されていた。1年以上の早期アクセス期間を経て、先日8月17日には正式リリースとなりバージョン1.0が配信されるに至った。正式リリース直後から本作の同時接続プレイヤー数は急増。500人前後であった日間の最大同時接続プレイヤー数は、瞬く間に3000人を突破。その後も右肩上がりに増加していき、直近ではピーク時7000人以上のプレイヤーが本作を遊んでいる(SteamDB)。


本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにおいて本作は、1978件中92%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。レビューのなかには、本作の戦闘システムを『Slay the Spire』『Darkest Dungeon』などになぞらえる声が見られる。その一方で、4人パーティ制およびそれぞれのデッキビルド構築や、拠点の強化要素といった本作に特徴的な要素も魅力となっているようだ。レビュー投稿者には、100時間を超えるプレイ時間のユーザーも数多く存在。早期アクセス配信期間含め、なかなか長時間のめり込んだプレイヤーも多いようである(SteamScout)。

本作は早期アクセス配信時から高い評価を集めていたこともあり、注目していたプレイヤーは多いのだろう。また、早期アクセス配信後1周年となる4月8日付近からはSteamでのフォロワー数が急増している様子。4月8日には、開発元が過去1年のアップデート内容を紹介したうえで、さらなるアップデート計画を告知していた。そうした発表を受けてユーザーの期待が大きく高まったのかもしれない。4月8日以前には600人ほどだったフォロワー数が、正式リリース直前にはおよそ1万人に膨れ上がっていた。そうした注目が、正式リリース後のプレイヤー数増加に寄与した可能性もあるだろう。

Image Credit: SteamDB


また正式リリース後には、TwitchやYouTubeでの配信・動画投稿が以前にも増して盛んにおこなわれているようだ。登録者数数百万人を誇る人気YouTubeチャンネルがいくつも本作を取り上げており、直近での同時接続プレイヤー数増加に一役買っていそうだ。

着実に人気を高めつつある『Across the Obelisk』。開発元によると、正式リリース後も、新たなキャラやカードなどの追加が検討されているとのこと。今後の『Across the Obelisk』の展開にも注目していきたい。

『Across the Obelisk』はPC(Steam)向けに発売中だ。