『ウマ娘』最新アプデで位置取りの仕組みが調整され、“単逃げ”や“逆噴射”に変化。ダートレースも大幅追加

Cygamesは8月19日、『ウマ娘 プリティーダービー』にてアップデートを実施した。今回のアップデートでは、レース場およびダートレースが追加。また、いわゆる単逃げや走行位置を調整する際の仕組みも調整されており、レースそのものに手が加えられている。

Cygamesは8月19日、『ウマ娘 プリティーダービー』にてアップデートを実施した。今回のアップデートでは、レース場およびダートレースが追加。また、いわゆる単逃げや走行位置を調整する際の仕組みも調整されており、レースそのものに手が加えられている。


『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在する競走馬の名前を受け継いだウマ娘たちがターフを駆ける、クロスメディアコンテンツ。ゲーム版は、プレイヤーがトレーナーとなってウマ娘たちを育てる、育成シミュレーションゲームだ。

今回のアップデートでは、いくつかのレース場およびダートレースが追加された。『ウマ娘 プリティーダービー』ではダートのレースが、芝のレースに比べて少ない。G1のレース数を比べると、芝のG1が22レースあるのに対して、ダートのG1は8レースと半数以下になっていた。アップデートでは川崎/船橋/盛岡レース場と、4つの新規G1レースを含むダートレースが追加された。あわせてウマ娘のうち、ダート適正のあるアグネスデジタルおよびスマートファルコンに育成イベントが追加されているほか、ダートレースで発動するスキルも多数登場。ダートのレースが増えたことで、ダート適正しかもたないウマ娘も育てやすくなりそうだ。


また本日のアップデートでは、序盤から中盤のレース展開に関わる一部仕様が調整された。レース中のウマ娘たちは、作戦に従って位置を取ろうとする。逃げは序盤から先頭を目指して走り、追込は序盤は力を抜いて後方を走るなどだ。今回のバランス調整では、そうしたウマ娘の作戦に従って発生する、位置取りの仕組み自体が調整された。なお、詳細なパッチノートや詳しい検証がおこなわれているわけではないため、以下は現段階での認識となる。

まず、作戦逃げを選んだウマ娘が1人の場合と複数の場合で、作戦逃げのウマ娘の走り方が変わるようになった。『ウマ娘 プリティーダービー』においては、逃げのウマ娘が1人の場合と複数の場合で、逃げのウマ娘の勝率が大きく異なる。作戦逃げのウマ娘が勝利するためには、序盤から中盤にかけて差をつけ、少なくとも終盤まで先頭を維持したい。しかし、逃げのウマ娘が1人だけの場合、ほかの逃げのウマ娘と競り合いが発生しないため、中盤までに十分な差を作れず、終盤までに追い抜かれてしまうことも珍しくなかった。今回の調整では、逃げのウマ娘が1人だけの場合に挙動が変わるように調整が入り、いわゆる単逃げの場合に以前よりも差を維持しやすくなっているようだ。


また「走行位置を調整する際の減速の仕組み」にも調整が加えられている。ウマ娘たちは、作戦に従って位置を取ろうとするが、ステータスやスキルによっては作戦の位置よりも前に位置取ることがある。たとえばレース序盤に、先行のウマ娘が逃げのウマ娘を追い越そうとするなどだ。アップデート以前はそうした場合、先行のウマ娘が大きく減速し、先行の位置へ戻るような挙動を見せていた。いわゆる逆噴射と呼ばれる現象である。調整後も逆噴射そのものは存在するが、調整されたことで影響が弱まっているようだ。ただしSNS上には真逆の意見も見られる。レース条件などによっても挙動が異なる可能性があるため、詳細な検証を待ちたいところだ。そのほか「レース展開により位置取りが更新される頻度と仕組み」や、見惚れるトリックやトリック(前)/(後)、駆け引き系スキルなども調整されている。作戦による位置取りの仕様が見直されたことで、チャンピオンズミーティングにおける有用なスキルやウマ娘の作戦分布にも変化がありそうだ。

【UPDATE 2022/8/19 15:47】
逆噴射について追記

ウマ娘 プリティーダービー』は、PC(DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中。本日からは、プリティダービーガチャに新育成ウマ娘コパノリッキーも登場している。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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