Steam高評価FPS『ULTRAKILL』新章配信で同時接続者がぐぐんと増える。リリース約2年目にしてピーク大幅更新


現在Steamにて早期アクセス配信中のFPS『ULTRAKILL』が、急激なSteam同時接続プレイヤー数の伸びを見せているようだ。日本時間8月17日の無料追加コンテンツに配信に伴い、本作の受ける根強い支持が数字に現れた様子だ。

『ULTRAKILL』は、個人開発者のArsi “Hakita” Patala氏が手がけるレトロ風の1人プレイ向けFPSゲーム。“Devil may Quake”なるキャッチコピーを標榜しており、『デビル メイ クライ』シリーズのコンボメカニックと、『Quake』シリーズのスピード感を組み合わせたゲームプレイが特徴だ。プレイヤーキャラの機動力は高く、壁蹴りジャンプや地上/空中での瞬発的なダッシュによる回避や移動も可能。状況に応じて多彩な武器を駆使し、敵を殲滅しつつ高速でステージを駆け抜けていく。ヘッドショットや複数キル、武器の特殊ショットを活用した殺戮にはコンボボーナスもつき、スコアの加算が加速されていく仕組み。


『ULTRAKILL』を特徴付けるシステムのひとつが、攻撃的なプレイを促進する回復システムだ。本作の主人公は血を燃料とする殺戮マシン。そのため、敵の返り血を浴びると体力が回復していくのだ。この能力をアドバンテージとするには、敵に肉薄するスリリングな立ち回りが重要になる。安全圏からチマチマと攻撃したり、逃げ隠れ中心の戦闘をしたりするとかえってジリ貧になりやすいわけだ。また、強力なボスとの戦闘などでは一瞬の油断が命取りに。攻撃と回避を駆使するアドレナリン全開の戦いが繰り広げられる。一方で、本作には幅広い難易度が用意されており、FPSに不慣れなプレイヤーでも爽快に遊べる工夫がなされている。


本作は2020年の9月4日にSteam早期アクセス配信が開始された。それ以来本作は長らく好評を博しており、記事執筆現在でSteamユーザーレビュー数は2万8000件以上。そのうち実に99%が好評を投じる「圧倒的に好評」ステータスとなっている。毎日のピーク同時接続者数についても1000人規模で根強く堅実に推移し続けており、最高2000人を突破する日もあった。

そして8月17日に無料アップデートとして配信された新章「ULTRAKILL: ACT 2: IMPERFECT HATRED」に伴い、本作のSteam同時接続プレイヤー数は激増。配信当日には、ピーク時で1万6354人が本作をプレイしたようで、今までの最高ピーク時記録2065人を遥かに凌駕する記録更新となった(SteamDB)。


なお本作のACT 2および3については、2021年の実装が当初の目標とされていた背景がある。今回配信されたACT 2は、本作が好評を博し、プレイヤーベースが拡大していくなかで、遅れて登場したファン待望のアップデートというわけだ。そうした機にプレイヤーたちが一斉に本作に舞い戻り、同時接続者数更新に繋がった可能性は高いだろう。なお、現在の開発プランとしては2023年にACT 3および最終章が実装予定。同時に正式リリースを迎える見込みとなっている。

『ULTRAKILL』は現在Steamにて早期アクセス配信中。なお、今回のACT 2配信に伴い価格の引き上げが予告されている。現在はまだ価格改定はされていないようで、さらに8月23日までは20%オフの1640円で購入可能となっている。本作が気になる方はこの機に手に入れておくとよいだろう。