デスクトップ型メタアドベンチャー『Outcore: Desktop Adventure』9月26日発売へ。ペイントやメモ帳を駆使して少女の記憶を紐解く


インディーデベロッパーのDoctor Shinobiは8月17日、デスクトップを舞台とした謎解きパズルゲーム『Outcore: Desktop Adventure』の新トレイラーを公開。PC(Steam)向けに現地時間9月26日に発売すると発表した。ゲーム内は日本語表示に対応する。

『Outcore: Desktop Adventure』はプレイヤーのデスクトップを舞台とした謎解きパズルゲームだ。突如プレイヤーのデスクトップに現れたのは、記憶を失った少女Lumi(ルミ)。プレイヤーはルミと協力して、PC上に散らばったルミの記憶の断片を回収し、ルミの過去を紐解いていくこととなる。

また本作において特徴的なのは、第四の壁を破るメタ演出だ。プレイヤーは自身のドキュメントフォルダ内に隠されたルミの記憶ファイルを回収したり、Windowsに付属されているペイントを使用して金庫のカギを描いたりして、パズルを解いていくこととなる。プレイヤーはルミと会話をしながら、Windowsのプログラムやシステムを駆使して謎をといていくわけだ。


ゲームを進めていくと舞台が変わり、さまざまなギミックが登場。過去のトレイラーからはゲーム中にバグが発生し、赤と黒の背景に目玉や白い歯が出現するというホラー演出もあることから、多種多様なジャンルが盛り込まれた作品となっているようだ。本作の制作者であるDoctor Shinobi氏によると、数多くのゲームジャンルからインスピレーションを受けているようで、特定のギミックにおいては『ソニック』シリーズから影響を受けているとのこと。


なお『Outcore: Desktop Adventure』はインディーゲームの祭典である「BitSummit X-Roads」にて、2022年度のInnovative Outlaw Awardを受賞していた。Innovative Outlaw Awardは技術的アイデアやゲームプレイ面などにおいて、“革新的”と評価されたゲーム作品に贈られる賞である。本作の特徴である“プレイヤーのデスクトップを舞台とする”メタ演出や多様なジャンルを取り入れたゲームプレイなどが評価されたのだろう。

『Outcore: Desktop Adventure』はSteamにてデモ版を公開中。デモ版においては、起動と同時にルミがデスクトップ上に出現。プレイヤーと会話をしながら、序盤の謎解きやゲームプレイを楽しむことができる。また本作は日本語インターフェイスと字幕に対応しており、デモ版においても日本語でプレイすることが可能となっている。

デモ版のプレイ画面。筆者のデスクトップにて


『Outcore: Desktop Adventure』は現地時間2022年9月26日にSteamにて発売だ。記憶を失った少女を自らのデスクトップに入れてみたい人は、デモ版をプレイしてみてはいかがだろう。