『Apex Legends』シーズン14のホライゾンのスキンには、亡き猫への想いが込められている。その猫はゲーム内に残り続ける


Apex Legends』では、現在シーズン14「ハンテッド」が開催中。本シーズンにおいてはこれまでのようにさまざまなスキンが登場している。その中のホライゾンの新スキンには、開発者の特別な想いが込められているようだ。

『Apex Legends』では、シーズンごとに一新されるバトルパスシステムが存在する。ゲーム内チャレンジをクリアすることでバトルパスのレベルが上がり、そのシーズン限定のスキンやエモートなどが報酬として手に入るシステムだ。シーズン14「ハンテッド」のバトルパスでは、サバイバルをテーマにしたレジェンドスキンや武器スキンなどが追加されている。その中でもプレミアムバトルパス内に存在する、黒と茶色の色合いが印象的なホライゾンのキャラスキンには「アニヤのアーマー(英語原文:Anya’s Armor)」と特徴的な名前がついている。これに対して、とある人物が反応を示している。

Elle Newlands氏は、ホライゾンの英語版声優を務める人物。同氏によると、アニヤ(英語名:Anya)は最近20歳で亡くなった自身の愛猫であるという。今回追加されたホライゾンのバトルパススキンは、アニヤへの哀悼の意を込めたスキンだったというわけだ。Elle Newlands氏はツイート内で、スタジオオペレーションディレクターのTim Lewinson氏にリプライするかたちで、感謝の意を示している。本スキンの実装は、Lewinson氏の計らいだったのかもしれない。同ツイートには多くのファンからの哀悼の意や、愛情のこもったコメントが寄せられている。

Newlands氏は続くツイートにて、アニヤとの出会いや思いをつづった。同氏によると、アニヤはスーパーマーケットの屋外で放棄された段ボールの中で見つかった捨て猫だったそうだ。人見知りしてしまう、愛らしい性格の猫だったと同氏はツイート内で思いをつづっている。アニヤは飼い主である彼女の腕のなか、20歳で静かに息を引き取ったそうだ。同ツイートにはアニヤの愛らしい写真が添付されており、スキンにおいても特徴的だったサビ猫の色合いをみることができる。

『Apex Legends』においてRespawn Entertainmentのスタッフが、ペットや家族に対する哀悼の意を示したのは今回が初めてではない。過去にはリードデザイナーのJason McCord氏が、自身の愛犬Shadieの思い出をゲーム内に残すため、ゲーム内マップの一つ「キングスキャニオン」に愛犬のヌイグルミを配置したことがあった(関連記事)。また別のマップ「ストームポイント」では、環境アーティストのEugine Kim氏が亡くなった祖母の名前をマップに刻み込み、バトル好きだったというお婆ちゃんへの想いを込めていたことがある(関連記事)。『Apex Legends』の広大なユニバース内には、関係者のパーソナルな思い出も各所に散りばめられているのだ。

『Apex Legends』では現在シーズン14「ハンテッド」が開催中。「アニヤのアーマー」はシーズン14のプレミアムバトルパスレベル1報酬となっている。