『VALORANT』最新パッチノート5.03公開。チェンバーの全面的な弱体化、一部エージェントのアルティメットに部位別ダメージ倍率が導入


Riot Gamesは8月9日、『VALORANT』新パッチ5.03のパッチノートを公開した。チェンバーのスキルの全面的な弱体化、ネオン・チェンバー・ジェットのアルティメットアビリティ(以下、ウルト)の部位別ダメージの導入がゲームプレイに影響を及ぼすおもな変更となっている。


まずは、全体のアップデートから確認していく。ゲームエンジンがUnreal Engine 4.26にアップデートされているが、開発チームが使用しているツールセットの改善が主な効果であり、プレイヤーへの恩恵はほとんどないようだ。一方、メイン画面のエージェント一覧のデザインが変更され、よりエージェントの個性が際立つスタイリッシュな画面になっている。詳細は以下のとおり(公式パッチノートから引用)。


全体のアップデート

エンジンをUnreal Engine 4.26にアップデート
・このアップデートでは開発チームが使用するツールセットが大幅に改善されますが、プレイヤーの皆さんがこの変更に気づくことはおそらくないでしょう。
・ ですが、今回に限っては主にUI周辺で不具合が起きていることが判明しています。発生している不具合は可能な限り速やかに修正しますが、しばらくはゲーム内やメインメニューの一部が正しくない状態になる可能性があることをご留意ください。

エージェントブラウザーのビジュアルデザインを一新
・エージェントを題材としたアートを活用して、VALORANTのスタイルにより合うデザインとなりました。

続いてエージェントのアップデートについて確認していく。チェンバーのスキルの全体的な弱体化が大きなトピックになっている。基本的に、スキルのクールダウンが延長され、範囲が狭まり、コストが上がったと考えてよいだろう。プロシーンにおいても非常に高いキャラピック率を誇り、先日の世界大会「VALORANT Champions Tour 2022: Stage 2 Masters – Copenhagen 」でもピック率7割を超えていたチェンバー(関連記事)。この弱体化がプロシーンや普段のゲームプレイにどれだけの影響をもたらすかはまだ不明だが、パッチノートでは「全体的に能力を落としても競争力は保てると判断しました」と記述されている。


エージェントのアップデート

また、ネオン・チェンバー・ジェットのウルト使用時には部位別のダメージ倍率が設定された。つまり通常の武器使用時と同様に、頭部への射撃と脚部への射撃では与えられるダメージの倍率が異なるということだ。詳細は以下のとおり(公式パッチノートから引用)。

チェンバー

ランデヴー(E)
・基本クールダウンが延長:20秒 >>> 30秒
・回収時のクールダウンが延長:20秒 >>> 30秒
・「ランデヴー」のアンカーが破壊された際のクールダウンを45秒に設定
・チェンバーが「ランデヴー」を発動できる範囲の直径を縮小:21m >>> 15m

トレードマーク (C)
・スロウの持続時間が短縮:9.5秒 >>> 6秒

ツール・ド・フォース(X)
・ 必要なULTポイントが増加:7 >>> 8
・スロウの持続時間が短縮:9.5秒 >>> 6秒

ヘッドハンター(Q)
・弾のコストが増加:100 >>> 150

アビリティーによるダメージの部位別内訳

ネオン
オーバードライブ(X)
・ 1発のダメージが減少:22 >>> 18
・射程が延長:15m >>> 20m
・レッグショット倍率が減少:1.0 >>> 0.85
・ヘッドショット倍率が増加:1 >>> 3

チェンバー
ツール・ド・フォース(X)

・レッグショット倍率が減少:1.0 >>> 0.85

ジェット
ブレードストーム(X)

・レッグショット倍率が減少:1.0 >>> 0.85

なお、『VALORANT』のブラジル公式YouTubeチャンネルでは今パッチノートについての動画が投稿されている。 チェンバーの各スキルのアップデート前後の比較、ネオンのウルトに関する調整の比較が視覚的にわかりやすく説明されている。

※チェンバーについて0:30~、ネオンについて1:11~


最後にゲームシステムのアップデートおよび不具合修正についてだ。詳細は以下のとおり(公式パッチノートから引用)。

ゲームシステムのアップデート

・カスタムゲーム以外でも「ゴースト」のキーバインドを変更できるように

不具合修正

エージェント
・ ジェットの「テイルウィンド」でダッシュ中に武器を切り替えると、武器を取り出すアニメーションが必要以上に長くなる不具合を修正

ゲームシステム
・レイナとキルジョイのHUDの一部が、ユーザーインターフェースを非表示にした後も表示される不具合を修正
・オーブを素早く連続タップした場合に解除のアニメーションが乱れる不具合を修正

既知の不具合

・ ゲーム内でクロスヘアの不透明度設定を変更すると、クロスヘアのプレビューがちらつく不具合を修正
・スパイクのアナウンスUIが適切に表示されない不具合を修正

以上が今パッチノートの概要だ。チェンバーの弱体化は、今まで使用していたプレイヤーにとって痛手となりそうだ。一方で、脚部へのダメージ倍率低下はありつつもヘッドショット倍率が3倍になったネオンのウルトは、練度の高いプレイヤーにとっては大幅な強化と言えるだろう。

『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。