死者電話ADV『シュレディンガーズ・コール』集英社ゲームズより発売へ。人類が消えた世界で、電話に応える少女の物語

集英社ゲームズは8月6日、『シュレディンガーズ・コール』を同社のパブリッシングタイトルとして正式発表した。本作の舞台は、人間が一人残らず消えた世界。

集英社ゲームズは8月6日、『シュレディンガーズ・コール』を同社のパブリッシングタイトルとして正式発表した。対応プラットフォームはPC/iOS/Android。現時点で、発売予定と価格は未定となっている。


『シュレディンガーズ・コール』は、Acrobatic Chirimenjako(アクロバティックチリメンジャコ)が制作中の、不確定性アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、人間が一人残らず消えた世界。主人公は、メアリという少女だ。本作の世界では人間が絶滅しており、誰一人残っていないはずである。しかし、世界最後の話し相手であるメアリの元には、まだ電話がかかってくる。寂しくて死にきれない者たちが、話相手を求めているのだ。本作でプレイヤーはメアリとなって、彼らと電話越しに会話する。質問に答え、電話を繰り返しているうちに、彼らは大切な心を取り戻すという。またプレイヤーは、メアリや世界の真実とも向き合うことになる。


本作を開発しているのは、京都のインディーゲーム開発チーム・アクロバティックチリメンジャコだ。集英社ゲームクリエイターズCAMP内のページによると、Achabox氏が代表を務め、Seishi Irimajiri氏、amenone games氏、kohei氏が所属。4名とも京都に在住しているようだ。

本作『シュレディンガーズ・コール』は、2021年7月から9月にかけて募集されていた、集英社ゲームクリエイターズCAMPの運営するオリジナルゲームの企画・開発コンテスト「GAME BBQ vol.1」にて大賞を受賞。賞金100万円や開発資金の出資に加えて、集英社より開発支援がおこなわれていたが、今回集英社ゲームズからの発売が決定したわけだ。

『シュレディンガーズ・コール』は、PC/iOS/Android向けに開発中。日本語および英語に対応予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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