薬剤調合クリッカー『Idle Research』Steamなどで無料配信され盛り上がり模様。放置で楽しむインフレの快楽


デベロッパーのCryptoGroundsは8月1日、『Idle Research』をPC(Steam/itch.io)およびAndroid/iOSとブラウザ(CrazyGames)向けに配信開始した。基本プレイ無料で、Steamでは早期アクセス配信としてのリリースとなっている。


『Idle Research』は、薬剤調合によりエネルギー(Energy)を生み出す、いわゆるクリッカー/放置系ゲームだ。本作の主な目的は、とにかくエネルギー生産量を高めること。プレイヤーは最初に、赤い薬剤の入ったフラスコを研究・生産可能。赤いフラスコからは、稲妻マークで示されるエネルギーが発生する。最初期は地道にクリックしての赤フラスコ生産となるものの、すぐにインフレへの道が始まることになる。

地道にエネルギーの生産量を上げていけば、オレンジ・黄色・緑などさらなる色のフラスコの研究がアンロックされていく。研究を完了して上位色のフラスコを生産すると、赤いフラスコのエネルギー生産量がアップ。さらにはエネルギーを投じて自動化機能を解禁することも可能だ。ポーション生産と研究のループを繰り返し、エネルギー生産の高みを目指していくわけだ。


そして本作の楽しみのひとつが、随時アンロックされていく新要素とエネルギー生産量の爆発的インフレだ。ある程度のエネルギー生産量に達すると、プレイヤーは「Prestige(プレステージ)」が可能になる。これを実行すると、今までに生産したフラスコなどは失われ、かわりに恒久的なボーナスをもたらす金のフラスコが手に入る。そしてプレステージを繰り返すうちに、多彩なアップグレード要素が解禁。エネルギーやフラスコの生産を爆発的に加速させる要素がどんどん出現するわけだ。万から億に、億から兆に、そして理解が追いつかない桁数になっても、インフレは止まらない。自動化機能なども充実しているため、放置しながらにして生産量の極みを目指せる作品となっている。


本作を開発するのは、アメリカを拠点とするインディーデベロッパーのCryptoGroundsだ。同スタジオは過去に、『CryptoClickers』『CompactO』などのクリッカー/放置系ゲームを手がけている。『CryptoClickers』については、Steamにおけるユーザー評価が振るわず、記事執筆現在は「賛否両論」ステータス。しかし、『CompactO』では「やや好評」ステータスと評価を上げ、本作『Idle Research』では現在111件のユーザーレビューが寄せられ、うち85%が好評の「非常に好評」ステータスとなっている。同ジャンルの開発経験を積み重ね、本作に至るまで着実に改善を重ねてきたということだろう。なお同スタジオは、名前に「Crypto/暗号(通貨)」と入っておりつつも、実際の仮想通貨やNFTなどのブロックチェーン技術からは距離を置いているようだ

本作は早期アクセス配信期間として、リリースから2~3か月間を見込んでいる。現在のリリース時点では、「フラスコ」と「試験管」のゲームプレイ段階と複数のゲームプレイ要素が実装済み。今後の早期アクセス配信期間にて、第3のゲームプレイ段階である「シリンダー」や、「惑星/銀河システム」なる要素が実装される見込みとのこと。また、UIやユーザー体験の改善などにも取り組んでいくそうだ。なお、本作は正式リリース後も、引き続き無料で提供される見込みとのこと。

『Idle Research』はPC(Steam/itch.io)およびAndroid/iOSとブラウザ(CrazyGames)向けに、基本プレイ無料で配信中だ。なお、itch.ioではユーザーが作品に支払う値段を決める「Name your own price」方式での配信となっている。