『ポケモン スカーレット・バイオレット』新映像で、シビルドンが「立つ」。ニャオハはともかくでんきうおポケモンが歴史的原点回帰


株式会社ポケモンは8月3日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の3rdトレイラーを公開した。動画内では本作の舞台となるパルデア地方の広大な世界や新たなポケモン、バトルシステムなど、数々の新要素を紹介している(関連記事)。そしてこのトレイラーの中に登場した意外なポケモンに、注目が集まっている。そのポケモンとはトレイラー内にほんの一瞬だけ登場する、でんきうおポケモン・シビルドンだ。

https://www.youtube.com/watch?v=rIvABegnbD8

※該当のシーンは動画内の1:53~

シビルドンは『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場したでんきタイプのポケモンで、シビシラス、シビビールという進化を経た3段階目の最終形態だ。ウナギを彷彿とさせながらも威圧感を持ったシビルドンは、初登場時は2Dで表現されており直立歩行で描かれていた。


しかし、『ポケットモンスター X・Y』では3D化にあたって宙に浮かぶようになった。シビルドンの「とくせい」である「ふゆう」を意識してのことだろう。また、2DではS字を描いていた体もまっすぐ細長くなり、より魚らしくなった。端的に言えばどことなく弱そうな印象を受ける姿に変貌していた。そんな3D化したシビルドンを「鯉のぼり」と揶揄するプレイヤーもいたわけである。

今回、不評だったシビルドンの3Dモデルが新たなものとなり、『ポケモンSV』の3rdトレイラーに登場した。新たなシビルドンは二足歩行しており、これに気づいたプレイヤーたちが「シビルドンが立った」と反応している。

https://twitter.com/SibiruG/status/1554818045323124736

その反応を見る限り、『ポケモンSV』のシビルドンのモデルは好評なようだ。実際、ポケモンらしい愛嬌を持ちつつも弱そうな印象は影を潜め、その横顔からはどこか凛々しさも感じられる。ドット絵のシビルドンに思い入れのあるプレイヤーに受け入れられるのも納得だろう。勇敢な装いとなったでんきうおポケモンの新たな活躍に期待したい。

余談となるが、8月3日の新映像公開前には『ポケモンSV』に登場する新たなポケモン・ニャオハも話題になっていた。新ポケモンであるニャオハに「立たないで」「立って」との意見が寄せられていたのだ。『ポケモン』においては、これまでのシリーズに登場した最初に選ぶ3体のポケモン、いわゆる御三家が、最終進化系でほとんどが二足歩行になってしまう。初めは四足歩行で愛らしい見た目だったポケモンが、厳つい姿になってしまうためだ。そのため、ニャオハをめぐっては立たないでと願う声や、その声に逆張りした立ってという意見が飛び交っていたわけである。それゆえに、新情報公開に際しニャオハの動向には注目が集まっていた。


結果としては、着ぐるみのニャオハが二足歩行を披露した。ゲーム映像を公開する前の、差し込みの演出として、だ。ただしこれが「立った」といえるのかは怪しい。結局のところ、ゲームプレイ映像ではニャオハの進化系らしき姿はなく、ゲーム内でニャオハが最終的に立つのか立たないのかは現段階では明らかにはなっていない。結果として、ニャオハが「立った」のか「立たなかった」のかは、どっちとも言い切れない歯切れの悪い結果となった。おそらく、ゲームとしての解釈としては「まだ立ってない」が正しそうだ。とりあえず、シビルドンが立ったのでよしとしよう。

https://www.youtube.com/watch?v=ypu2_R1d3YQ&t=542s

※該当のシーンは9:02から

『ポケットモンスターSV』は11月18日発売予定。パッケージ版は本日8月4日から予約受付を開始。ダウンロード版はニンテンドーeショップで好評予約受付中。価格はパッケージ版が各税込6578円、ダウンロード版が各税込6500円となっている。シビルドンファンがぜひ予約しておこう。



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