ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月28日、自社の公式ウェブサイトにおいて、PlayStation 5の“拍手を送る”機能を2022年秋までに廃止することを発表した。同発表によると、終了理由は「想定していた使用率に達していない」ためだという。
PlayStation 5の拍手機能は、プレイヤーがほかプレイヤーを称賛するために導入されたシステムだ。この“拍手”機能は、プレイヤー同士のポジティブな交流を促進するためのもので、オンラインゲームで出会ったプレイヤーに対して送信することが可能だ。拍手は1マッチに3回まで送ることができ、送られる拍手は匿名で、フレンドやブロックされたプレイヤーへの送信はできない仕様となっている。
自分に対して送られた拍手は、自身のプロフィール画面から閲覧可能。拍手の内容もさまざまで、プレイヤーは協力的、フェアプレイ、リーダー、もしくはフレンドリーの4項目から1つを選んで“拍手”を送ることが可能となっている。拍手は累積していき、データとして振り返ることもできる。過去送られた拍手の数やその種類などを、眺めて楽しむことができるわけだ。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは拍手機能の廃止理由に、「想定していた使用率に達していない」ことをあげている。そもそもとして、拍手機能の存在を知らなかった人も多かったかもしれない。拍手を受け取ったことのある人も、一緒に遊んだプレイヤーのプロフィールを見てそこから拍手を送るという仕組み上、使い方を知らなかった、もしくは忘れていたという人も多そうである。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは拍手機能の廃止の発表に際して「引き続きポジティブなメッセージでのやり取りをお願いいたします」とコメントしている。別のかたちで、ポジティブなメッセージを送り合う機会が増えることを願うところである。