『Apex Legends』ヴァルキリー弱体化フェイク情報が拡散。お手軽捏造パッチノートを開発者がきっぱりと否定

『Apex Legends』において、ヴァルキリー弱体化に関する偽情報がSNS上に拡散。これを開発者が否定する一幕があったようだ。

Apex Legends』において、ヴァルキリー弱体化に関する偽情報がSNS上に拡散。これを開発者が否定する一幕があったようだ。


『Apex Legends』におけるレジェンドであるヴァルキリーは、偵察クラスのレジェンドだ。同クラスのパッシブアビリティである調査ビーコンの読み取りにより、収縮後リングの先読みが可能。部隊全員を引き連れることもできる、アルティメットアビリティによる素早い移動との組み合わせは強力だ。さらにヴァルキリーは、アルティメットアビリティなどにおける飛行・滑空中に周囲の敵をハイライト表示する索敵能力も有している。

そしてこのヴァルキリーの弱体化情報を謳うTikTok動画が先日より拡散されていたようだ。海外掲示板Redditにも、そのスクリーンショットが投稿されている。

投稿されたのは「Valk(ヴァルキリー)よ安らかに眠れ」と表示されたスクリーンショット。撮影されたディスプレイには、公式サイトのパッチノートのようなページが表示され、ページにはヴァルキリーの調整点が記されている。偽パッチノートによれば、クラスが偵察からオフェンス(Assault)へと変更され調査ビーコンの読み取りが不可能に。あわせて、飛行・滑空中の敵ハイライト表示能力が削除。そのほか、パッシブアビリティであるVTOLジェットの飛行能力や、アルティメットアビリティ(Skyward Dive)の性能が下方修正される旨が記されている。

公式パッチノートの表記を模した今回のフェイク情報。投稿直後にはRedditユーザーの多くがこの偽情報を信じており、「とうとうヴァルキリーが弱体化されるのか」といったコメントを寄せている。なかには弱体化しすぎではないかという声も散見され、調整に対してユーザーたちの議論も巻き起こっている。一方で、この投稿は確実にフェイクであると見抜いていたユーザーも存在した。

その後まもなく、本作のライブテクニカルデザイナーを務めるrspn_exgeniarことAaron Li氏がスレッドに登場。「ブラウザの機能で簡易に捏造しただけ」との趣旨を簡潔に述べ、今回の偽投稿をきっぱりと否定するに至った。同氏の投稿にはユーザーたちも反応。「みんな騙されたわ(We’ve been bamboozled)」「(偽情報だと)知れてよかった」といったコメントを寄せていた。

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byu/DaniyalRICE77 from discussion
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ヴァルキリーについては、先日おこなわれたALGS Championshipsにて98%もの採用率を誇っていた。そうした必須級のキャラが存在するような競技シーン環境については、ユーザーや本作プロリーグALGS司会者Jon Kefaloukos氏などが言及。ゲームに悪影響をもたらすとの見解も示されていた。一方で、本作のゲームデザイナーを務めるJohn Larson氏は、多様性をもたらすようなかたちで競技シーンの環境を再生していく、との考えを示していた

またLarson氏は、ヴァルキリーの調査ビーコン読み取り能力については温存したいという方針もあわせてコメント。ヴァルキリーが偵察クラスではなくなるとされた今回の偽情報は、そうした開発者の意向を知らないまま作成されたとも考えられる。

連日さまざまな自称“リーク情報”が飛び交う『Apex Legends』。なかには今回のように、まことしやかなフェイク情報も存在するようだ。一方で、情報の正否に関わらずリーク情報が広まること自体が、開発者や新要素を心待ちにするユーザーにとっては好ましくないはずだ。怪しい情報に騙されないためにも、新情報は腰を据えて公式発表を待つのがよいだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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