Cygamesがなんと戦車RPG『メタルマックス』IPを獲得。生みの親ごとCygamesに移り、コンシューマー向け新作を計画

Cygamesは7月29日、KADOKAWAおよび株式会社角川ゲームスより、『メタルマックス』IPシリーズ関連事業を譲り受けたと発表した。シリーズの生みの親である宮岡寛氏もまた、Cygamesに移籍しディレクターとして活動していくという。

Cygamesは7月29日、KADOKAWAおよび株式会社角川ゲームスより、『メタルマックス』IPシリーズ関連事業を譲り受けたと発表した。すでに事業譲渡契約を締結しており、新たな取り組みを始めているという。

『メタルマックス』シリーズは、クレアテックが開発し、データイーストより発売されたファミリーコンピューター向けソフト『メタルマックス』に端を発するシリーズだ。近年では角川ゲームスよりシリーズ作品が発売。ニンテンドーDS向けの『メタルマックス3』、ニンテンドー3DS向けの『メタルマックス4 月光のディーヴァ』を含めた作品群がリリースされてきた。荒廃世界を戦車で進んでいく、独自の世界観が魅力のRPGである。

最近では角川ゲームスがゲーム事業を縮小しており、『メタルマックス』シリーズ新作の開発中止や、既存作品のパブリッシング権の他社移管など、シリーズの今後が危ぶまれるニュースが伝えられてきた。しかしここにきて、Cygamesが『メタルマックス』IPを獲得したようである。

今回の譲受により、今後はCygamesが『メタルマックス』シリーズのIPならびに関連資産はサイゲームスが引き継ぐ。シリーズの生みの親である宮岡寛氏もまた、Cygamesに移籍しディレクターとして活動していくという。Cygamesは、現時点では今後の『メタルマックス』シリーズの展開などは未定とする一方で 、30年の歴史を持つ『メタルマックス』シリーズの新たな未来の創造に向け尽力していくと表明した。

宮岡寛氏は、現時点では妄想段階ではあるとしつつ、「『メタルマックス』シリーズをガチでリブートする仕事に取り組んで参ります」とコメントしている。Cygamesの高木謙一郎氏は「(メタルマックスを)最高のコンシューマータイトルとすべく、 これよりプロジェクトを始動いたします。 ご期待ください!」とコメント。つまるところ、『メタルマックス』は今後も家庭用ゲーム機向けにも新作が作られるのだろう。

さっそく、公式サイトも開設されているようだ。同サイトにも、新プロジェクトが「コンシューマータイトル」であることが記載されている。Cygamesが手がける『メタルマックス』の今後に期待しておこう。
【UPDATE 2022/7/29 11:23】
公式サイトについて追記。あわせて記事タイトルに、新プロジェクトがコンシューマー向けであることを記載。



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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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