恐竜サバイバルホラー『The Lost Wild』正式発表。大自然で“生きている”かのようなAIから逃げ回る

ゲームパブリッシャーのAnnapurna Interactiveは7月29日、Great Ape Gamesが開発を手がける『The Lost Wild』を正式発表した。シングルプレイヤーの一人称視点・恐竜サバイバルホラーゲームだ。

ゲームパブリッシャーのAnnapurna Interactiveは7月29日、Great Ape Gamesが開発を手がける恐竜サバイバルホラーゲーム『The Lost Wild』を正式発表。あわせてトレイラーを公開した。 対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gameストア/GOG.com)だ。次世代コンソールへの対応も、今後予定されているとのこと。

『The Lost Wild』はシングルプレイヤーの一人称視点サバイバルホラーゲームだ。本作においてプレイヤーは主人公であるSaskiaを操作することとなる。Saskiaは意欲的な調査報道記者で、大自然の中に放棄された日本の研究施設の調査に乗り出す。そこで主人公が目の当たりにするのは自然界においてもっとも手ごわいとされる生命体、“恐竜”たちだ。プレイヤーは恐竜たちから逃げまわりながら、無線通信から聞こえてくる謎の声を頼りに、施設の真相を解き明かしていくこととなる。


本作においては、いかなる状況においても恐竜たちを殺害することは出来ないという。そのため、主人公が恐竜たちに対抗する術は限られてくるのだ。広がった大自然のなかで、もしくは迷路のような施設のなかで。主人公は猫から隠れるネズミのように、静かに行動しなければならないというわけだ。そんな非力な主人公が唯一対抗する術として、サバイバル技術が役に立ってくるという。発見したアイテムで自作の仕掛けを作ったり、非殺傷武器を作成したりすることで、恐竜たちを短期間だけ怯ませたりすることが可能となるようだ。

『The Lost Wild』に登場する恐竜たちには独自のAIシステムが搭載されており、“生きている”かのような自然な行動をとるという。そのため、ストーリーの点と点をつなぎ合わせて動くプレイヤーたちの前に突如として現れる、自然な遭遇が発生することもあるとのこと。


Great Ape Gamesによると、本作のゲームシステムは『バイオハザード』シリーズや、『Alien: Isolation』などのサバイバルホラーゲームにインスピレーションを受けているという。そこに映画「ジュラシック・パーク」のようなシネマ要素や、『Half Life』や 『Firewatch』などのアドベンチャーゲーム要素も追加されているとのこと。

Great Ape Gamesは2008年にゲーム『Crysis』のLost World Modを作成した元Mod制作者のグループが立ち上げたデベロッパーだ。その頃から彼らが持っていた恐竜たちへの熱意は今も変わらず、ついに恐竜を題材としたサバイバルホラーゲームを発表するに至ったというわけだ。


本作は現在プレアルファ段階とのこと。発売は2024年後半、もしくは2025年初頭を予定しているという。恐竜たちから逃げ回りながら、大自然の中で放棄された日本施設の謎を解き明かしたい人は『The Lost Wild』のSteamページをウィッシュリストに入れてみるといいだろう。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

記事本文: 273