『原神』非公開極秘ベータテストを“禁断の生配信”したストリーマー出現。リークどころかタレ流しにコミュニティ唖然
『原神』のCBT(クローズドベータテスト)の様子を公開したとして、海外ストリーマーが注目を浴びている。本作のCBTにおける情報は、基本的に外部へ漏らすことは厳禁。そんなCBTのプレイ映像が、あろうことか数時間にわたって一般に配信されたのだという。
『原神』は中国を拠点とするmiHoYo(HoYoverse)が開発・運営するオープンワールドARPG。世界的な人気作である本作においては、本来秘密である事前情報などを漏洩する、いわゆるリーク行為も後を絶たない。そうしたリーク情報の出本となりがちなのが、ごく一部のプレイヤーのみが実装前の要素を体験するCBTである。
CBT参加者には未発表の要素について箝口令が敷かれ、秘密保持契約なども交わされると見られる。一方でそうした禁忌を破るリーク者たちもおり、miHoYo側もリーク者に対する、法的措置を含む対策に動いている現状だ(関連記事)。スクリーンショットや録画の公開はおろか、テキストベースの内容の共有もご法度のCBT。しかし、禁断のCBTプレイの様子を、あろうことかTwitch上で生配信したストリーマーが現れたというのだ。
「CBT実況プレイ」の禁忌を犯したのは、海外ストリーマーのMordex氏だ。同氏はYouTubeやTwitchにて『原神』関連の動画コンテンツを中心に活動。現在で約65万人のYouTubeフォロワーと、約6万人のTwitchフォロワーを集める人物である。同氏がCBT配信を実行したのは、7月24日頃と見られる。この配信のなかでは、次期実装エリア「スメール」での冒険の様子が3時間ほどにわたり映し出されたという。法的措置も取られうる禁断の映像が、なんの制限もなく長時間タレ流しになっていたわけだ。
この前代未聞の出来事について、PCGamesNなど海外メディアも報道。Mordex氏による問題のCBT実況プレイ動画は、現在Twitch上から削除されている。SNS上ではMordex氏の行為を批判する声も見られるものの、ユーザーの受け止め方はさまざま。「マジで狂ってる」との声や、「訴訟に直面するのでは」と疑問に思う声もあがっている。あまりにも堂々としすぎている“リーク行為”を目の当たりにしたユーザーたちには、怒る以前に呆気にとられる者も多いようだ。
なお、Mordex氏は7月26日、CBTプレイ配信なる行為を謝罪し、釈明する動画を公開している。スペイン語かつ36分にわたる長さであるため、その真意や背景は正確には読み取りづらい。しかし、同氏が続けて投稿したツイートからは、釈明や謝罪が通じることへの希望を述べつつも、やや陽気さも醸し出している様子が読み取れる。ピースやハートなどのマークも盛り込まれており、少なくとも日本人の感覚からすると「悪びれていないのでは」という印象もある。
しかしながら、CBT3時間生中継なる暴挙をしでかしたMordex氏が、このままなんのお咎めもなく『原神』をプレイし続けられるとは考えづらい。また、同放送から漏れたリーク情報が出回る可能性も考えられるだろう。正式にスメールの土地を踏めるその日まで、『原神』プレイヤーはリークから自衛を強いられる日々が続きそうだ。