海洋鳥人スタイリッシュアクション『グレイシャード』発表。鳥類の末裔が、海で氷ミサイル発射しサメめった殴り
国内の個人インディーゲームスタジオStudio Snowblindは7月26日、『グレイシャード(Glaciered)』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。
『グレイシャード』は、6500万年後の海で脅威に立ち向かう、海洋SFアクションゲームである。本作の舞台は、遠い未来の地球だ。人類の時代から6500万年後、地球は大氷河期によって全面凍結し、地表が分厚い氷に覆われた。しかし生命は死に絶えず、氷の下に残された海に活路を見出すものたちがいた。中でも、鳥類の末裔であるトゥアイは、高度な知性と特異な代謝を発達させ、繁栄を謳歌していた。
トゥアイの歴史は数千万年にもおよび、大氷河期の永遠の冬が続く限り、繁栄は盤石だと思われていた。本作の主人公は、鳥類から進化した種族トゥアイの1羽だ。プレイヤーは、トゥアイとなって氷に閉ざされた海中を冒険。永遠の冬に出現した脅威へと立ち向かう。
トゥアイは、サメや巨大化したワニといった海の生物と戦う。トゥアイには、熱と冷気を操る能力が備わっている。能力を活用すると、超臨界水のトンネルを利用した高速泳法や、形成した結晶による使い捨ての刀といったアビリティが発動可能。近接攻撃と遠距離攻撃、アビリティを使い分ける、ダイナミックなアクションが展開されるのだという。戦闘関連の要素としては、アビリティとパッシブスキルを組み合わせる、ビルドのカスタマイズが導入されている。
また本作では、6500万年後の海の世界が描かれる。分厚い氷に閉ざされた冬の海には、自ら光を発する魚たちや、氷の天井に生い茂る草原など、ユニークなロケーションや生物が待ち受けている。本作では、そうした遠い未来の世界が探検できるわけだ。なお、メインキャラクターには8Kテクスチャが用意されており、遠い未来の地球は4K解像度の描画で体験可能とのこと。NVIDIA RTXテクノロジーに対応し、レイトレーシングとDLSSが利用できるようだ。
本作を開発しているStudio Snowblindは、渋谷啓氏による国内の個人インディーゲームスタジオだ。同氏は、以前GameTomoに所属し、『プロジェクト・ニンバス:コンプリート・エディション』や『すみれの空』でプロデューサーやプログラムなどを務めてきたクリエイター。そのほか、多数のコンソールゲームを含むゲームシーンにも関わってきたという。
本作は、そんな渋谷啓氏によるStudio Snowblindの初作品だ。公式サイトによると、本作は同氏個人により制作の大部分が進行中。スタジオの使命として、「インディーならではの個性と作家性を追及したタイトルの制作」が掲げられており、個性的な内容に期待したい。なお渋谷氏のツイートによれば、同氏がプロデューサーを務めていたのは『プロジェクト・ニンバス:コンプリート・エディション』にあたる。現在早期アクセス配信中の『ニンバス・インフィニティ』については、オリジナルの開発チームによって制作が進められているそうだ。