Steam高評価短編ノベル『Harmonia』Nintendo Switch版が10月20日発売へ。Keyの送る機械少年と少女の物語がフルボイス化

株式会社プロトタイプは7月26日、『Harmonia(ハルモニア)』Nintendo Switch版を10月20日に発売すると発表した。全キャラクターがフルボイスに対応。タッチスクリーンでの操作も可能となっている。

株式会社プロトタイプは7月26日、『Harmonia(ハルモニア)』Nintendo Switch版を10月20日に発売すると発表した。通常価格は税込3520円。Nintendo Switch版では、全キャラクターがフルボイスに対応。タッチスクリーンでの操作も可能となっている。

PC版のPV

『Harmonia』は、ビジュアルアーツのゲームブランドKeyの15周年タイトルとして制作された、短編ノベルゲームである。本作の舞台は、戦争で地球が大きな傷を負った、遠い未来の世界だ。大気は汚れ、水は干上がり、人類は最盛期より数を減らしている。生き残った人間たちは、文明の衰退した世界で身を寄せ合って暮らしていた。そんなある日、フィロイドと呼ばれる感情機能をもったロボットの1体が、朽ちた工場で目を覚ます。しかし、少年型のフィロイドには、制作途中で放棄されたためか右手に人工皮膚が備わっておらず、なぜか感情機能も欠落していた。

機械の少年は、欠落している感情を埋めるため荒廃した世界をさまよい、少女シオナと遭遇。彼女にレイと名付けられた機械の少年は、小さくも暖かな街で暮らすことになる。思いを歌に乗せる少女と、感情を学ぼうとする機械の少年、2人の物語が描かれていく。システム面では、本作は選択肢や分岐の存在しない、1本道のノベルゲームとなっている。立ち絵やCGと共に表示されるテキストを読み進めることで、物語が結末まで展開されていくわけだ。


本作は、Keyの15周年タイトルとして制作され、2016年9月にPC(Steam)版が海外向けに先行リリースされた。国内向けには、2016年12月開催のコミックマーケット91にて頒布された後、2017年5月に初回限定版がリリース。2019年4月には通常版も発売されている。なおSteamのユーザーレビューでは、474件中96%以上の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

今回発売される『Harmonia』Nintendo Switch版では、キャラクターのボイスが追加されている。PC版では登場キャラクターの内、シオナ/ティピィ/マッドのみに音声が用意されていた。Nintendo Switch版では主人公のレイおよびモブキャラクターの声も追加。全キャラクターがフルボイス対応となっている。また本作では、タッチスクリーン操作に対応。Joy-ConをNintendo Switch本体から外した状態でも、本体のみでプレイできるそうだ。

『Harmonia』Nintendo Switchは、税込3520円で10月20日に発売予定だ。またPC向けには国内通常版が税込2200円で発売中。Steam版については、日本語字幕非対応となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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