『フォートナイト』のリーカーとして有名なShiina氏は7月25日、自身が投稿したリーク情報について、誤っていたと陳謝した。『The Last of Us』とのコラボ情報をリークとして投稿していたものの、同作の開発者が「フェイク」と否定。説明に追われることとなった。
Shiina氏は、『フォートナイト』のリーカーとして活動している。データマインや友人とのコネクションを活用して、同作の新情報をリークしてきた。その内容は、ゲーム内のアイテム追加や、新スキン販売、コラボなど多岐にわたる。Epic Gamesの公式発表よりも前にそうした情報を先取りすることで人気を得てきた。その活動の是非はともかく、Twitterでは約100万フォロワーを抱えるなど、ある種の人気インフルエンサーとして影響力をもっているわけである。
そんなShiina氏は7月23日に、とある情報をリークとして投稿していた。その内容とは、『フォートナイト』に『The Last of Us』コラボがくるというもの。この情報はゲームメディアXbox EraのNick Baker氏が自身のポッドキャストにて投じたのち、Shiina氏がこの内容を参考にするかたちで投稿。内容としては、『フォートナイト』にエリーやジョエルのスキンが登場するとされており、9月に実装される可能性が高いという。またこのコラボの実装は開発元により、すでに数か月取り組まれてきたとも語られていた。
『The Last of Us』リメイクのPS5版は9月にリリース予定。Shiina氏が語ったのはかなり断片的な情報であるものの、9月に『フォートナイト』コラボが実施されるというのは、いかにもありそうな話ではある。Shiina氏が発信したことで、この噂は広まっていき、そして最終的には“開発者の耳”にまで届いたようだ。『The Last of Us』シリーズのディレクターである、Naughty DogのNeil Druckmann氏にまでリーチしたのだ。
Druckmann氏は、この投稿に引用RTするかたちでコメント。同氏は『フォートナイト』は好きだとしつつ、現在はコラボの計画はないと言及。誤った噂であるとして、“自称リーク”を否定した。
開発者に直々に否定され、赤っ恥となったShiina氏はすぐさま声明。同氏は、わざと誤った情報を流そうとことはなく、ユーザーに有益な情報を提供することを心がけていると弁明。Shiina氏は、周囲から9月に『The Last of Us』のコラボが発生しそうという「噂」を得たという。あくまで噂および可能性というレベルで留意していたが、別の知人から同様の話を聞き、さらにほかのデータマイナーの友人からもこのコラボの話を聞いたことから、噂レベルの話ではないと考え、事実であるかのように発信してしまったと説明した。確信を得てない状態ながらも、複数のソースから『The Last of Us』のコラボを聞いたことにより、発信してしまったことが良くなかったと反省している。
Shiina氏は、つい昨日に“リーカーデビュー4年目記念”を祝ったばかり。これまでもリーカーとして走り続けてき、さらに今後もリーカーとして歩みを続けたいと語っていた。その的中率の高さが有名になった理由のひとつであっただけに、開発者にフェイク扱いされたことは痛恨だったのだろう。企業の情報を前もって盗み、それを公表するリーク行為によって支持を得るというのは、日本の多くのユーザーにとって理解しがたいものかもしれない。『フォートナイト』という莫大なプレイヤーベースを誇るゲームの一部には、そうした文化が存在するということだろう。
いずれにせよ、『フォートナイト』における『The Last of Us』コラボは、直近では実装されないことは確実。結局のところ、ゲームの情報は公式発表から得るのが一番である。
