『ウマ娘』新イベントで、モブウマ娘が外しづらい。一部のトレーナーに訪れた、攻略と可愛さのジレンマ

Cygamesは7月21日、『ウマ娘 プリティーダービー』にて新イベント「目指せ!最強チーム」を開始した。イベント内容に反して、一部ではチームメンバーを交換しづらく思うトレーナーも現れている。

Cygamesは7月21日、『ウマ娘 プリティーダービー』にて新イベント「目指せ!最強チーム」を開始した。同イベントでは、レースに勝利して対戦相手のチームからウマ娘をスカウトし、より強いチームを作ることで報酬が獲得できる。一方イベント内容に反して、一部ではチームメンバーを交換しづらく思うトレーナーも現れている。


『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在する競走馬の名前や魂を受け継いだウマ娘たちがレースに挑む、クロスメディアコンテンツ。ゲーム版は、プレイヤーがトレーナーとなってウマ娘たちを育てる、育成シミュレーションゲームだ。同作で7月21日に開始されたイベント「目指せ!最強チーム」は、トレーナー(プレイヤー)自身が育てた殿堂入りウマ娘と、スカウトした6人でチームを結成し最強チームを目指す、新形式のイベントである。

イベント開始時点で、各トレーナーの元にはモブウマ娘と呼ばれる、実在した競走馬の名前を与えられていないウマ娘6名によるチームが用意されている。本イベントでは、ほかのトレーナーの編成したチームとレースで対戦し、勝てば相手のチームからウマ娘1名をスカウト可能。レースとスカウトを繰り返してチームメンバーを入れ替え、最強のチームを作り上げることが目的となっている。

「目指せ!最強チーム」には、単に最強チームを目指すだけでなく、編成したウマ娘たちの合計評価点などによる報酬が用意されている。イベント開始時に編成されているモブウマ娘たちは、ステータスが低く、評価点も低い。報酬やより高い評価点を目指す場合、まずは初期に編成されていた6人のモブウマ娘を、ほかのトレーナーの育てたウマ娘と交換することになる。しかしイベントの内容に反して、モブウマ娘たちをチームから外しづらく思うトレーナーもいるようだ。今回登場しているモブウマ娘たちが、可愛いためだ。


『ウマ娘 プリティーダービー』において、俗にモブウマ娘と呼ばれる少女たちは、競走馬の名前を継承したネームドウマ娘たちの引き立て役だ。主に育成中や競技場におけるレースの対戦相手、ストーリー内の脇役などとして登場。それぞれ固有の名前と容姿が用意されているものの、活躍の場は限られてきた。そんなモブウマ娘たちが、今回のイベントでは、トレーナーの初期のチームメンバーとして登場しているのである。彼女たちは、競走馬の名前を継承したウマ娘たちと異なり、ちょっと地味めなデザインとなっているが、その分素朴な魅力を持っている。またモブウマ娘たちは優れたステータスやスキルを持ち合わせていないため、レース上の強さにおいてトレーナーの育成したウマ娘にかなわない。しかし、どれだけ前と差が広がっても、最後まで勝利を目指してコースを駆けていく。極めつけはトレードの際の、無言でトレーナーを見つめてくる表情だろう。

これまで脇役だったモブウマ娘が、イベントによってトレーナーがチームメンバーとし登場し、攻略上はチームメンバーから外さざるをえないために、一部のトレーナーにちょっとした葛藤を生んでいるわけだ。モブウマ娘をチームから外すか、外さないか。判断は各トレーナーに委ねられている。


なおモブウマ娘たちは、一部のトレーナーの間でこれまでも人気を誇ってきた。中でも著名なモブウマ娘としては、ブリッジコンプが挙げられる。ブリッジコンプは、レースでの対戦相手以外に、ウマ娘ストーリーのグラスワンダー編第2話や、メインストーリーの第4章第3話などで登場。今回の初期チームメンバーにも含まれている。モブウマ娘としては出番に恵まれてきたため、どこかで見かけたことがきっとあるだろう。また今回のイベントではブリッジコンプ以外にも5名のモブウマ娘がチームメンバーとして登場しているほか、ゲーム内には多数のモブウマ娘が存在している。育成やレースに疲れた時には、推しのモブウマ娘を探してみるのもいいかもしれない。

ウマ娘 プリティーダービー』は、PC(DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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