ロボット協力タワーオフェンス『VOIDCRISIS』発表、8月4日Steam早期アクセス配信開始へ。技術者集団ヘキサドライブのオリジナル新作
国内ゲーム企業の株式会社ヘキサドライブは7月21日、マルチプレイタワーオフェンスゲーム『VOIDCRISIS』を発表。8月4日よりSteamにて早期アクセス配信を開始すると発表した。価格は2480円(税込)を予定している。
『VOIDCRISIS』は、オンラインマルチプレイに対応するタワーオフェンスゲームだ。ヘキサドライブの自社オリジナル新作となる。本作の舞台となるのは、西暦2222年の未来。人類は2度の銀河大戦を経てもなお、7つの陣営に分かれ戦争を続けようとしていた。「闘争領域」と呼ばれる戦争のための空間には、各陣営の尖兵である機体VA(バイタルアーマー)とパイロットが次元転送で送り込まれる。しかし、その最終実験中に、木星の衛星「カリスト」にて、領域内の時間が停止する謎の現象が発生。プレイヤーは時を取り戻すため、時間停止から連なる一連の事件「VOIDCRISIS」の真相に迫るため、バイタルアーマーを操り戦いに身を投じることになる。
本作は最大4人でのマルチプレイに対応。タワー“オフェンス”というジャンル名の通り、多数の敵やタレットなどが配置されたステージに、プレイヤーたちが協力し攻め入るシステムとなっているようだ。また、ウェーブごとで敵たちが大量に押し寄せるほか、ステージには戦略的に利用できる高低差も存在。操作テクニックのみでなく、高い空間把握能力や戦略性および仲間との連携も必要となる、歯ごたえのある内容となっているようだ。ステージの敵侵攻ルートやタレットの配置および射線の通塞などは、マッチングごとに変化。プレイごとに違う配置を後略する楽しみが期待できる。
また、グラフィック面では「ダイナミックメカニカルアートシェーダー」なる描画手法を実装。「ロボットプラモデルのCGボックスアートのエッセンスをゲーム上で再現」することをコンセプトとしたシェーダーとのこと。これにより、今までのロボットゲームになかった密度感やケレン味などを表現したという。また、ゲーム内のハイライトをスクリーンショットに収めれば、ボックスアートさながらの美しいシーンを残せるとのこと。
さらに、ゲーム内で重要な役割を担うAegis(アイギス)役には人気声優の水樹奈々氏を起用。アニメ・ゲーム作品のSF考証などにも携わるSF作家の高島雄哉氏がゲームの世界設定を担当している。そして、『ようこそ!ポケモンカフェ 〜まぜまぜパズル〜』などゲーム作品のキャラデザや、プラモデルのボックスアートなどに携わるヤマモトヒロユキ氏が本作アートディレクターを担当するとのこと。
早期アクセス期間は2~3か月を予定。早期アクセス版配信時点で、シングルプレイモードやマルチプレイモードといった作品の根幹は構築されているという。正式リリースにあたっては、プレイ中に特定の条件を満たすことで様々なバリエーションのエピソードを開くことができる機能や、プレイ後に開いたエピソードを現バージョンから振り返って楽しむことができるアーカイブ(用語集)モードを追加することを計画しているそうだ。なお正式リリースにあたっては定価を引き上げることも予定されている。
本作を開発するのは、大阪などに拠点をおく国内企業ヘキサドライブ。かつてカプコンに在籍していた松下正和氏が立ち上げたゲーム会社だ。プログラマーが主体のスタジオとして知られており、技術力や高品質な移植に定評あり。高い技術をもつ技術者・クリエイター集団的な立ち位置を確立している。『大神 絶景版』『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』などのリマスターをはじめ、数々の作品の移植やビッグタイトルの開発に協力してきた実績があり、人気シリーズ新作『ドラゴンクエスト12』の開発にも参加。一方で、ヘキサドライブ自社タイトルとしてはモバイル向け作品が中心だった。そんなヘキサドライブが、このたびPC向けに自社オリジナルゲームを満を持して送り出すわけだ。
『VOIDCRISIS』はPC(Steam)向けに、8月4日より早期アクセス配信開始予定。価格は2480円(税込)を予定している。
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