猫サイバーパンク『Stray』のこだわりの猫表現に、本物の猫も釘付け。3匹の“従業猫”と開発陣の努力が実を結ぶ

『Stray』のリアルな猫表現は、人間だけでなく本物の猫の心もつかんでいるようだ。世界中のユーザーが、ゲーム画面に釘付けになる愛猫の様子を投稿している。そんな本作開発の裏には、3匹の“従業猫”が貢献していたという。

Stray』のリアルな猫表現は、人間だけでなく本物の猫の心もつかんでいるようだ。世界中のユーザーが、ゲーム画面に釘付けになる愛猫の様子を投稿している。

『Stray』は、一匹の野良猫を主人公とするアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはPS4/PS5/PC(Steam)。家族からはぐれてしまった猫は、ロボットや危険なクリーチャーが存在する、衰退した街サイバーシティへと迷い込む。プレイヤーはこの猫となり、道中で出会った空飛ぶ小型ドローンB-12と共に街を探索。そして、この異世界に隠された謎を解き明かし、故郷に帰ることを目指す。

発売前後にこだわりの猫表現が人間たちの注目を集めてきた本作。リアルな猫の表現は、本物の猫たちの目も惹きつけているようだ。発売後まもなく、プレイヤーたちがゲーム画面に興味津々な愛猫の様子をTwitter上に投稿している。

https://twitter.com/unbotheredbb/status/1549342735789789185

画面のなかの猫をまじまじと眺める猫たち。画面を触ってみたり、テレビ台に飛び乗って少しでも近づこうとしたり、その反応はさまざまだ。こうした報告は世界中で続々と投稿されており、『Stray』の画面に釘付けの猫(あるいは犬)のツイートをまとめたアカウント「Cats Watching Stray」まで存在するほど。ちなみに、同アカウントは『Stray』発売前である7月15日からトレイラー映像に刮目する猫たちの写真を投稿しはじめている。本作に注目していたのは人間だけではないようだ。

現実の猫さえも惹きつける『Stray』の猫表現。その裏には、開発を手がけるBlueTwelve Studioの“従業員”の貢献があったようだ(PlayStation Blog)。スタジオ共同設立者であるViv氏とKoola氏の飼い猫マートーと、スタジオで開発を共にするオスカーとジュン。この3匹の猫たちは、本作の開発において大きな役割を担ったのだという。まず、マートーは本作主人公である名もなき猫の、外観のモデルとなっているそうだ。そして、ほぼ毎日スタジオで開発を共にしているというオスカーは、猫の繊細な動きをアニメーションに再現するために、非常に大きな役割を果たしたという。ジュンについては、スタジオにおいて非常に重要な監督役を担っていたとのこと。

そしてもちろん、人間の開発スタッフのこだわりも忘れてはならない。Viv氏とKoola氏は、猫のかわいらしさだけでなく生き生きとした側面を描くため、外見の微妙な調整を何度もおこなったそうだ。さらに、猫のアニメーション担当のMiko氏およびプログラマーのRémi氏は、アニメーションのリアルさとゲームプレイでの操作性が完璧なバランスとなるように、動きに微調整を重ねたという。

開発陣の並々ならぬこだわりが詰まった『Stray』。Steam向けに本日配信されたばかりであるが、記事執筆時点ですでに6000件以上のユーザーレビューが寄せられている。そして、そのうち97%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得。発売直後には同時接続プレイヤー数もピーク時6万人以上を記録する盛況ぶりだ(SteamDB)。猫がリアルなだけでなく、サイバーシティの美しい町並みや操作性の良さもユーザーからは好評のようだ。

『Stray』はPS4/PS5/PC(Steam)向けに発売中だ。PS Plus エクストラおよびPS Plus プレミアムユーザーは追加料金なしで本作をプレイ可能。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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