『ファイナルファンタジーX』が歌舞伎化。尾上菊之助が企画・演出する「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」が2023年春に上演へ
スクウェア・エニックスとTBSは7月19日、『ファイナルファンタジーX』をもとにした歌舞伎公演「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」が、2023年春におこなわれることを明らかにした。会場は、東京都江東区豊洲にあるIHI ステージアラウンド東京。
『ファイナルファンタジーX』は、2001年にPS2向けに発売されたRPG。シンと呼ばれる大いなる脅威が存在する世界スピラを舞台に、召喚士のユウナや、彼女のガードとなったティーダたちの冒険が描かれた作品だ。シリーズのなかでも人気の高い作品のひとつであり、初めてキャラクターボイスが導入されたことも当時話題となった。本作は、2021年9月時点で2080万本以上を売り上げているという。
「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」では、『ファイナルファンタジーX』が歌舞伎化されることとなる。企画・演出は尾上菊之助氏。同氏はかつて、「風の谷のナウシカ」をもとにした新作歌舞伎を上演したこともある。そして本公演は、豪華歌舞伎俳優が大集結しての大長編歌舞伎になるとのこと。出演者は以下のとおりだ。
尾上菊之助・中村獅童・尾上松也・中村梅枝・中村萬太郎・中村米吉・中村橋之助・上村吉太朗・中村芝のぶ・坂東彦三郎・坂東彌十郎 ほか
このほか、共同演出には「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」や、B’zなどのライブの演出を手がけた実績をもつ金谷かほり氏が参加。また脚本は、尾上菊之助氏も出演した「下町ロケット」など、数多くのドラマ・映画に携わっている八津弘幸氏が手がける。
なお、会場となるIHI ステージアラウンド東京は、円形の観客席が中心に配置され、その周囲360度にステージと超巨大スクリーンが展開されている特殊な円形劇場である。観客席全体が回転し、舞台・映像・音楽・照明が融合した没入型のエンタテイメントを楽しめるという。今回の公演でも、超巨大スクリーンを用いた映像表現が取り入れられるようだ。
「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」は、2023年春に開催予定だ。
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