PC向け青春群像劇ノベルADV『終わりの鐘が鳴る前に』チャプター2制作のために開発費募る。本日よりクラウドファンディング開始
国内の同人ゲームブランドCynical Honeyは7月14日、『終わりの鐘が鳴る前に』の続編制作に向けたクラウドファンディングキャンペーンを開始した。本作はSteamなどPC向けにリリース予定。全3部作となっており、現在Chapter.1が期間限定無料公開されている。
『終わりの鐘が鳴る前に』は、Cynical Honeyが開発中の青春群像劇ノベルADVである。本作の主人公・長谷部涼平は、高校2年の男子学生だ。夏休みの終わり、長谷部は子供を庇って交通事故にあい、病院へ入院する。入院といっても期間は数日程度。長谷部本人は元気であり、お見舞いにやってきた相手と軽口を叩いていた。
しかしそんなある日長谷部の病室に、死神を自称する奇妙な少女が登場。モトという少女は、長谷部が本来は交通事故で命を落としていたことと、交通事故の被害者が本来は別の誰かだったことを明かす。また生き返る条件として、長谷部が次に会話した人物を翌年までに幸せにすることを提示。長谷部は、クラスを代表してお見舞いにやってきた同級生の少女、菅野雪乃が幸せになれるよう奮闘することになる。「誰かの幸せを心から願うこと」の答えを探せるストーリーが描かれてるという。
公開中のChapter.1では、あるきっかけから、菅野雪乃が長谷部の親友である日高進に対して片思いをしている事実が発覚。長谷部は菅野雪乃の相談相手となり、日常生活を通して幸せのヒントを探していく。死神の提示した期日に追われながら、片思いのキャラクターたちや、三角関係を元にした友情などが展開される。本作では、画面のUIに統一感があり、キャラクターの立ち絵などは美麗に表現されている。主人公以外のメインキャラクターはフルボイスに対応し、主題歌やOPも用意されているなど、ストーリーを彩る要素のリッチさが特徴の一つだろう。
本作を開発しているCynical Honeyは、カンザキ(G-zass)氏による国内のサークルだ。同氏は、本業でグラフィックデザイナーやクリエイティブディレクターを務めつつ、アニメやゲームの作詞も手がけているという人物。Cynical Honeyとしては『終わりの鐘が鳴る前に』が処女作に相当する。また『終わりの鐘が鳴る前に』は、カンザキ氏によるWeb小説がベースとなっており、Chapter.1は再編集や8割以上の書き直しを経てできたものであるそうだ。
クラウドファンディングキャンペーンでは、Chapter.2以降の制作資金が募られている。Chapter2は40万字以上のシナリオとなっており、自分たちだけではクオリティアップが難しいことから、クラウドファンディングキャンペーンを実施。目標金額は40万円で、集まった資金は主にイラスト/アニメーション/ボイスなどの費用にあてられる。また1500円以上の支援で、配信中のChapter.1と制作中のChapter.2のデジタル版(Steamキー予定)が、リターンとして用意されている。
『終わりの鐘が鳴る前に』Chapter2のクラウドファンディングは本日7月14日より実施仲だ。また『終わりの鐘が鳴る前に』Chapter.1は、2023年にChapter.2がリリースされるまでの期間無料公開中。現在公式サイトやBOOTHからダウンロード可能なほか、ノベルゲームコレクションではブラウザからもプレイできる。また主題歌同梱版がBOOTHで500円、DLsiteで660円で販売されている。