『メタルギアソリッド』旧作の販売再開準備は引き続き進行中。35周年に際してコナミがコメント
コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)は7月13日、『METAL GEAR SOLID(メタルギアソリッド)』シリーズの一部販売停止タイトルについて、販売再開のための準備を進めていると発表した。同シリーズの一部のリマスター作品は、2021年11月よりオンラインストア上で販売停止されていた(関連記事)。
『METAL GEAR SOLID』シリーズは小島秀夫氏が手がけたアクションゲームシリーズ。シリーズの原点となるのは1987年7月13日発売の『METAL GEAR』で、本日で35周年の節目となる。敵兵から隠れ欺き潜入するステルス重視のゲームプレイと、重厚なストーリーで人気を博した。いずれの作品も人気があり、現在でも根強いファンの存在するシリーズだ。
現在、一時販売停止の対象となっているのはPlayStation 2向けにリリースされた『METAL GEAR SOLID 2』および『METAL GEAR SOLID 3』の各移植作品だ。対象作品は以下の通り。
・PlayStation 3版『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY HD EDITION』
・PlayStation 3版『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER HD EDITION』
・PlayStation 3版『METAL GEAR SOLID HD EDITION』
・PlayStation Vita版『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY HD EDITION』
・PlayStation Vita版『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER HD EDITION』
・PlayStation Vita版『METAL GEAR SOLID HD EDITION』
・Xbox 360版『METAL GEAR SOLID HD EDITION: 2 & 3』
・Nintendo 3DS版『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D』
また、海外向けに展開しているPC(GOG.com)版『METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE』およびNVIDIA SHIELD向け『METAL GEAR SOLID 2 HD for SHIELD TV』『METAL GEAR SOLID 3 HD for SHIELD TV』についても、一時販売停止となっている。
コナミデジタルエンタテインメントの公式発表によれば、販売停止措置の理由は資料映像の権利更新における遅延とのことであった。対象作品はいずれも実写映像をカットシーンなどに盛り込んでいた。たとえば、『METAL GEAR SOLID 3』では核爆発などの資料映像が用いられていた。『METAL GEAR SOLID 2』についても実写映像がカットシーンに含まれており、一部演出ではアイドルのイメージビデオ風の動画が流れる一幕もあった。具体的にどの映像の権利更新が滞ったのかは明らかにされていない。
コナミは昨年11月の告知時点で、販売再開のための準備を進めるとコメントしていた。一方で半年以上経った7月13日現在、これらの作品はまだ販売再開されていない。しばらく音沙汰がなかったものの、コナミは改めて販売再開準備が進んでいると告知したかたち。
販売停止の対象となっている作品は基本的に旧世代機向けであり、すでに所持しているファンも多いだろう。一方で、PC版『METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE』を販売していたGOG.comでは、復活を待ち望むファンの声が寄せられている。一日でも早い各ストアへの復帰を願いたい。
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