『VALORANT』新パッチ5.01パッチノート公開。フェニックス・ヨルの強化、KAY/Oの調整、新たなスマーフ検知機能の試験的導入など
Riot Gamesは7月12日、『VALORANT』新パッチ5.01のパッチノートを公開した。フェニックスとヨルの強化、KAY/Oの調整、そして北アメリカ地域限定で新たなスマーフ検知機能の試験的運用が開始されるなど、さまざまな変更が実施される。
まずは、エージェントのアップデートについて確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。
エージェントのアップデート
フェニックス
カーブボール(Q)
● フラッシュの最大発光時間を延長:1.1秒 >>> 1.5秒
● フラッシュ発動までの時間を短縮:0.7秒 >>> 0.5秒
ブレイズ(C)
● 壁をねじ曲げるのを止めた場合、以前より早く武器を構えられるように
ラン・イット・バック(X)
● フェニックスがアビリティー発動時と同じシールド量を保持した状態で、マーカー位置に帰還するように
ヨル
ディメンショナルドリフト(X)
● アルティメットの効果時間を延長:10秒 >>> 12秒
● 解除時間を短縮:1.2秒 >>> 0.8秒
今回のパッチで強化が入ったフェニックスとヨルは、実は前回の世界大会「VALORANT Champions Tour 2022: Stage 1 Masters – Reykjavík」におけるピック率がもっとも低いエージェントのワースト1位と2位であり、フェニックスに関してはなんとピック率0%、つまり大会中に一度も使用されなかったという、非常に悲しきエージェントでもある。
※ 前回の世界大会「VALORANT Champions Tour 2022: Stage 1 Masters – Reykjavík」における各エージェントのピック率をまとめたもの
以前から『VALORANT』コミュニティではフェニックスおよびヨルの強化を望む声が多く、それに応えたようにパッチ4.04では大幅にヨルがリワークされ強化されたのは記憶に新しいだろう。ヨルのアルティメット「ディメンショナルドリフト」は今回のアップデートでさらに使いやすくなる。そして、ずっと手付かずであったフェニックスに、いよいよ待望の強化が入ることになる。今回のアップデートにより、次回から世界大会の場でフェニックスの姿を拝めるようになるのだろうか。今後の展開に注目である。
KAY/O
フラグ/メント(C)
● 効果範囲の直径を短縮:10m >>> 8m
● 射線が通っていなくてもダメージが適用されるように
○ 「フラグ/メント」の実際のダメージ範囲とその表示に関して、一貫性を欠いている部分が多数あることが判明しました。ダメージ範囲の見え方との一貫性を保つため、射線を確保せずともダメージが適用されるように変更しました。
ヌル/コマンド(X)
● ダウン状態になったKAY/Oを復活させる際のチャンネル音声をすべて聞けるのは味方のみに
○ 敵に聞こえるのは復活開始時の短い合図だけになり、アルティメットオーブやスパイク設置および解除のフェイント時と同様のプレイ感になりました
パッチノートの説明では、KAY/Oに関しては最後にアップデート(「フラッシュ/ドライブ」の調整等が入ったパッチ3.06)を実施してから利便性の向上がほとんどおこなわれていなかった点に言及。使いにくさを軽減し、今まで手が届きにくく感じられたアビリティーのほかの部分にも手が届くようにしたいと考え、このような調整になったとのこと。
また、パッチノートが公開された同日、『VALORANT』韓国公式YouTubeチャンネルがアップデート前後の比較動画を上げている。フェニックスとヨルの強化具合のほか、KAY/Oの「フラグ/メント」の範囲変更や「ヌル/コマンド」のサウンドについてなど、以前のパッチと比較しながらの実際のプレイの様子が確認できる。
※ フェニックス:動画の0:10〜0:44、ヨル:動画の0:45〜1:07、KAY/O:動画の1:08〜1:48でそれぞれ説明されている。
次に、ゲームシステムのアップデートについて確認していこう。パッチノートによると、新たなスマーフ検知機能の試験的導入、プレイヤー間における衝突判定の挙動改善のほか、ゲームモード「スパイクラッシュ」でも一部調整が入るようだ。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。
ゲームシステム
新たなスマーフ検知機能(北アメリカ)
○ 今回実装されるスマーフ検知システムの追加機能は、新規プレイヤー(つまり、すべての新規アカウント)が、適切なスキルレベルのプレイヤーとより早くマッチアップすることを目的としています。
○ この変更を全世界で実装する前に、ますは正常に機能することを確認するため、北アメリカで試験的運用を行います。
○ 試験運用は2022年7月11日の週より開始されます。
他のプレイヤーの横または後ろを歩行する際の衝突判定の挙動を改善
○ これにより、味方の近くを移動する際に感じられていたイライラがかなり軽減され、集団でサイトに突入したり、スポーンから出たりするのがより快適になるはずです。
ゲームモード
「スパイクラッシュ」で召喚できるツインハンターが破壊可能な壁にダメージを与えるように
最後に、不具合修正について確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)
不具合修正
パフォーマンス
● 「ローインプットバッファ」設定を有効にすると、チャットやフレンドリフトでスクロールした際に一番上または一番下まで一気に移動してしまう不具合を修正
ヨル
● 「ディメンショナルドリフト」の発動後、無敵状態への移行が遅れていた不具合を修正
ソーヴァ
● ソーヴァの「ショックボルト」が敵のトラップやその他のオブジェクト(プレイヤー以外)にダメージを与えない不具合を修正
フェイド
● フェイドの「ホウント」が薄い壁の向こう側に居る敵をあらわにしてしまうことがあった不具合を修正
以上が、パッチ5.01の内容となる。複数のエージェントに強化が入るほか、新たなスマーフの検知機能の試験的導入など、おおむね多くのプレイヤーにとって嬉しい内容なのではないだろうか。
『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。