『リッジレーサー』新作を“妄想”して制作された非公式サントラが配信。シリーズの楽曲を手がけた高橋コウタ氏の最新アルバム

『リッジレーサー』シリーズの楽曲を手がけた作曲家の高橋コウタ氏は7月3日、最新アルバム「REIWA TYPE 4」をリリースした。新たな『リッジレーサー』シリーズ作品を“妄想”して制作された非公式サントラだ。

作曲家の高橋コウタ氏は7月3日、最新アルバム「REIWA TYPE 4」をBOOTH/Bandcampにてリリースした。価格は3080円。この作品は、新たな『リッジレーサー』シリーズ作品を“妄想”して制作したのだという。

高橋コウタ氏は、かつてナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)に在籍していた作曲家だ。独立後を含め、これまで多数のゲームに楽曲を提供。参加作品としては、たとえば『エースコンバット2』や『鉄拳5』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』『バレットソウル-弾魂-』『Fit Boxing 2』などがある。また、リマスター版が今週発売となる『風のクロノア』シリーズにも参加していた。

なかでもレースゲーム『リッジレーサー』シリーズには数多く携わっており、『R4 RIDGE RACER TYPE 4』や『リッジレーサーV』『リッジレーサー6』『リッジレーサーズ』などに楽曲を提供していることで知られる。

そして今回配信された「REIWA TYPE 4」には、“妄想上のリッジレーサー最新曲”が収録。高橋氏が頭の中で新『リッジレーサー』シリーズをイメージし、作り溜めてきた楽曲を集めたアルバムとのこと。役所の書類を見て令和4年が「R4」だと気づき、「これをアルバム名に絡めることができるのは、今年が最初で最後のチャンスじゃないか!」と考え、今どうしても発表したかったのだそうだ。

*『R4 RIDGE RACER TYPE 4』は、プレイステーション クラシックにも収録された。

『リッジレーサー』シリーズは、1993年にアーケードで稼働した『リッジレーサー』から続く人気レースゲーム。コンシューマ向けとしては、PS1やPS2、PS3、PSP、PS Vita、ニンテンドー3DS、Xbox 360の発売と同時に新作がリリースされており、ローンチタイトルの定番としてもゲーマーに馴染みのあるところだろう。

数多くの作品がリリースされてきた同シリーズであるが、モバイル向けを除けば、2012年に海外で発売された『Ridge Racer Unbounded』以降新作が出ていない。ナンバリングタイトルに限れば、2006年発売の『リッジレーサー7』まで遡る。新作リリースが途絶えた理由は定かではないものの、バンダイナムコのプロデューサー原田勝弘氏は以前、個人的な意見として、『リッジレーサー』シリーズを復活させることは非常に難しいだろうと述べていたことがある。

そうした状況のなか、高橋コウタ氏は新作の姿を妄想し、非公式サウンドトラックの制作を続けていたようだ。同氏は、「やっぱり一人きりで曲数を重ねていくのは思った以上に大変でした」とコメントしている。

高橋コウタ氏の最新アルバム「REIWA TYPE 4」は、BOOTH/Bandcampにて販売中だ。同氏は、同様のコンセプトの楽曲についてはスケッチがまだまだ山程あるとし、でき次第また発表するとしている。


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Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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