リズム・ローグライク『クリプト・オブ・ネクロダンサー』突然の最新大型アップデート配信開始。約5年ぶりの要素てんこもりアップデートの理由とは


Klei Entertainment/Brace Yourself Gamesは7月1日、Steam版『Crypt of the NecroDancer(クリプト・オブ・ネクロダンサー)』に向けて最新アップデートを配信した。本作にアップデートが配信されるのは約5年ぶり。突然のアップデート配信にはワケがあるようだ。


『クリプト・オブ・ネクロダンサー 』は、ローグライクリズムアクションだ。本作のダンジョンは潜るたびに構造が変化。プレイヤーは数多くのモンスターを排除しつつ、装備品やアイテムを拾い主人公をパワーアップさせていく。本作はローグライク系作品においてポピュラーなシステムを踏襲しつつ、「リズムゲーム」の要素を導入することで独自性を確立している。ゲームプレイ中は、流れてくるリズムに合わせて入力を行うことで、獲得できるコインが増えるなどさまざまな恩恵が得られるようになっている。逆に、リズムにノれなければ敵に一方的に攻撃されることにも。リズムにノり続けることが必要なアクション性と、的確な判断を下すことが求められる戦略性を併せ持つゲームプレイが、好評を博している。

本作は、2015年4月にSteamにて正式リリース。その後Nintendo Switch/PS4/Xbox OneおよびiOS/Android向けにも発売されている。のちに、DLCである『Crypt of the NecroDancer: AMPLIFIED』のほか、本作と任天堂の『ゼルダの伝説』がコラボレーションする作品も登場。コラボ作『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』が、Nintendo Switch向けに発売中だ。

そして今回、本作のSteam版に向けて、v3.00アップデートが配信された。Steam版に前回アップデートv2.59が配信されたのは2017年10月のことであり、およそ5年ぶりのアップデートとなる。v3.00での改善・変更点は多岐にわたる。まず、ゲーム開始時の読み込み時間は大幅に短縮。ゲームプレイにはノービートモード(No Beat Mode)が追加され、リズムにノらないプレイでストーリーを追うことが可能に。さらにSave and Quit機能も追加され、いつでもゲームを終了し、再開可能となった。なお、ゲームウィンドウを閉じるときにも、進行は自動的に保存されるそうだ。


さらに、ユーザーが好みの楽曲ファイルを追加できるカスタムミュージック機能も刷新された。MP3・OGG・FLAC形式のファイルに対応し、ゲーム内で流れる音楽を変更できる。ゲーム側が自動でテンポを割り出して、リズムゲーム要素に適合させる仕組みだ。こちらは楽曲のテンポ割り出しがバックグラウンドで実施されるようになり、複数のプレイリストを設定可能になった。ボスやトレーニング、チュートリアルなどにおける特別なトラックもカスタマイズできる。くわえて、Steam InputおよびSteam Deckでのプレイに向けて、コントローラサポートも改善。各コントローラ向けのボタンのアイコンが追加されたほか、ボタン割り当て機能も強化されたそうだ。ほかにも、Co-op機能の改善などなど、さまざまな変更が実施。詳細はこちらのパッチノートで確認してほしい。

こうしたアップデートが約5年のときを経て実施されただけでもファンにとって嬉しいところ。しかし、今後さらに朗報が待っていそうだ。パッチノートや公式ツイートによれば今回のアップデートは、今後お披露目される“より大きななにか(something bigger)”の前兆なのだという。その“なにか”を展開する前に、コミュニティからの重要度の高いフィードバックを本作に反映しておきたかったそうだ。独自のゲームプレイが愛され、人気を博した『クリプト・オブ・ネクロダンサー』。開発元Brace Yourself Gamesは、いったいなにを用意しているのだろうか。


『Crypt of the NecroDancer(クリプト・オブ・ネクロダンサー)』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox OneおよびiOS/Android向けに配信中。v3.00アップデートは、Steam向けに配信中だ。なお、同アップデートは少なくとも海外コンソール向け配信の見通しはあるものの、いつ配信になるかはわからないそうだ。