原始マルチサバイバル『Under a Rock』UE5で描く建築最新映像。クラフト駆使し巨大生物・原始人たちとワイルド生活

 

インディースタジオのNordic Trollsは7月1日、マルチプレイ対応サバイバルクラフトゲーム『Under a Rock』の最新トレイラーを公開した。トレイラーは初期に建設可能な建物にスポットライトをあてた内容となっている。

『Under a Rock』は建築、探検、クラフト、飼育、狩りなどの要素を盛り込んだ オープンワールドサバイバルゲームだ。プレイヤーである探検家の主人公は、複数の異世界を繋ぐ“謎の暴風雨”に巻き込まれ、不思議な島へと不時着してしまうこととなる。この不思議な島では、野生生物が巨大化する進化を遂げており、ネアンデルタール人が絶滅することなく生活している。プレイヤーは野生生物やネアンデルタール人などの脅威から身を守りながら、島に根付いた呪いの謎を解いていくこととなる。また、プレイヤーは以前に不時着した探検者の軌跡を追いながら、隠された宝を見つけだし、ふたたび“謎の暴風雨”を通って現実世界に戻ることを目的とするようだ。

なお、本作の建築要素は制約を少なく、自由度を高くしているとのこと。水陸両方での建築が可能なようで、木の上にも建築することが可能となるようだ。


本作のオープンワールドでは、プロシージャル生成(自動生成)が採用されているという。ふたつとして同じワールドが存在することはないわけだ。ワールド面積は64平方キロメートルとのこと。トレイラーからは、森林や砂漠地帯などの存在も確認できる。プレイアブル面積には海などの水源も含めるが、水源も高低差を考慮しながら自然に生成されるという。地下エリアなども存在するようで、地上から出入りすることで探索できるようだ。

また、生成時のワールド情報を内包する“シード値”も共有可能とのこと。珍しいワールドが生成されたときは、その数値を用いてほかのプレイヤーたちに共有できることも魅力のひとつとなりそうだ。『マインクラフト』などと同様の仕組みを備えているわけだ。

『Under a Rock』はソロプレイまたは最大10人までのマルチプレイに対応。開発スタジオによると、将来的には10人以上のマルチプレイも試験予定だそうだ。PvP要素も搭載されているようで、こちらはホストによるサーバー設定で切り替えが可能となるようだ。また、自身のキャラクターの装備やステータス値などはそのままに、ほかのワールドに参加することも出来るという。


NPCには巨大な野生生物だけではなく、現実では絶滅したはずのネアンデルタール人が登場。ネアンデルタール人にはダイナミックなAIが搭載されており、プレイヤーの行動によって彼らの行動も大きく変化するという。 そのため、彼らはプレイヤーが基地の面積を広げたり、資源を豊富に確保していたりすると敵対。プレイヤーへの対抗策として、新たな基地の建設、防衛設備の強化といった行動もみられるという。また、ネアンデルタール人は部族に分かれており、部族同士の関係性もダイナミックに刻一刻と変化するそうだ。プレイヤーの行動が世界に大きな影響を及ぼすというわけだ。

開発スタジオであるNordic Trollsは、5人のメンバーで運営されているそうだ。過去にはVRアクションゲーム『KARNAGE CHRONICLES』を発売。Steamユーザーレビューでは、1019件中87%の好評を受けて「非常に好評」のステータスを獲得している。『Under a Rock』は、2021年10月8日より本格的な制作が開始。現段階ではプロシージャル生成とマルチプレイ要素がほぼ完成しており、今後はビジュアルとゲームプレイ、安定性などを主軸に制作を進めていくという。アルファリリース時期は未定だが、Nordic Trollsは「アルファ版が配信された際には、できる限り多くのプレイヤーを招待したいです」とコメントしている。


本作はUnreal Engine 5で開発されている。最新ジオメトリシステム「Nanite」とライティングシステム「Lumen」をフル活用。トレイラーからも優美な原始的自然世界の様子を確認できる。最新ゲームエンジンで美しく描かれる、謎に満ち溢れたオープンワールドでのサバイバルを楽しみにしたい。

『Under a Rock』はPC(Steam)でリリース予定。現在プレアルファ段階とのことだ。