ホロライブの二次創作ゲーム『HoloCure』人気すぎて一部機能停止。プレイヤー殺到でリーダーボード提供が無理に


個人開発者のKay Yu氏は6月25日、ホロライブ二次創作ゲーム『HoloCure』のリーダーボード機能を一時停止すると発表した。同作は無料のファンメイド作品ながら、公開後から人気が爆発。開発者も予想外の多数ユーザーが集中したため、応急処置が必要となったようだ。


『HoloCure』は、itch.ioにて6月24日から無料配信中の見下ろし視点アクション。本作は『Vampire Survivors』や『Magic Survival』などの作品から影響を受けている。「倒されるとほぼ一からやり直し」「装備アイテムをランダムに選ぶ」など、ローグライク要素を盛り込んだゲームプレイも共通だ。プレイヤーは個性豊かなキャラクターたちを選択し、群れなす敵を倒してパワーアップを重ね、どんどん力をインフレさせていく。本作にはオンラインリーダーボード機能もあり、プレイヤーたちはネットを通じて自分たちのリザルトを共有。スコアを競い合える仕組みだ。日本語表示にも対応している。

そして、本作でプレイアブルキャラとして用意されているのは、ホロライブに所属するVTuberたちだ。ホロライブはカバー株式会社が運営し、動画投稿やライブ配信を中心に活動する女性VTuberグループ。その二次創作ゲームである『HoloCure』では、彼女らの個性を活かした武器や能力を生かして敵と戦えるわけだ。プレイアブルキャラは現在で11名おり、英語圏向けのHololiveENから登場。それぞれがピクセルグラフィックで丹念に描かれている。また、今後のアップデートでは国内ホロライブおよびインドネシア向けのHololiveIDの面々が登場する予定とのこと。かなり気合の入ったファンメイド作品なわけだ。


そして『HoloCure』は、開発者が想像した以上の人気となったようだ。Kay Yu氏は6月25日、自身のTwitterアカウントにて本作のリーダーボード機能停止を発表。その理由として「あまりにもプレイヤーが増えすぎたため」との旨を伝えている。同氏は、本作は遊ばれたとしても数千人程度だろうと考えていたそうだ。しかし、その予想は裏切られた。本作は24日のリリースからわずか24時間のあいだに、約5万ダウンロードを記録したというのだ。そしてオンラインスコアボードを通じて、実に20GB分相当のデータがダウンロードされたという。もはや二次創作フリーゲームの領域を超えたヒットである。

なお本作ページいわく、『HoloCure』はホロライブの二次創作ガイドラインに徹底して準拠しているという。そのため、当のホロライブ所属VTuberたちが本作を遊ぶ様子もちらほら見受けられる。ホロライブファンの間で、本作の人気はさらに高まっていきそうだ。そして本作は、『Vampire Survivors』やその原型となった『Magic Survival』の要素をしっかりと受け継いでいる。その中毒性あるゲームプレイも健在であるため、ホロライブファン以外のゲーマーの間での人気も高まっていくかもしれない。Kay Yu氏はリーダーボード機能について、再構築の上で復活を目指すと伝えている。まだまだ増えそうなプレイヤー数に耐えられる実装はできるだろうか。

『HoloCure』はitch.ioにて、無料で配信中。リーダーボードは停止中であるものの、ほかのゲームプレイには支障ない。