『Vampire Survivors』最新パッチ配信開始。ゲーム内で進化表が確認可能に、新エンジン版の進捗も


デベロッパーのponcleは6月24日、見下ろし型アクションゲーム『Vampire Survivors』最新アップデートであるパッチ0.7.3を配信開始した。新キャラ/新武器などが追加されたほか、ゲーム内で進化表が見られるレリックが追加された。

『Vampire Survivors』はSteamで早期アクセス配信中の見下ろし視点アクションゲームだ。「300円の低価格」「手軽で夢中になれるゲームプレイ」「頻繁なアップデート」などの要素で人気を博している。本作は先日、Steamにおけるユーザーレビュー件数10万件を突破。そして好評率も98%となっており「圧倒的に好評」ステータスを誇っている。

今回のパッチ0.7.3は「The Posh One(お上品なやつ)」と題されている。内容としては、新キャラクターと新武器が1つずつ追加。2つの新アルカナと、6種類の実績が実装されている。ほかにも、本作のロードマップになかった2つのレリックが実装され、調整も実施された。追加されたレリックの片方は、キャラクターの見た目を変え、プレイ中に利用できる武器の最大数を変更できるという。こちらはコレクションを100個埋めると利用可能となる。そしてもう片方は、武器進化のリストを表示可能とする。こちらは象眼の図書館で発見できるそうだ。

今回追加された新キャラクターをもって、正式リリースまでのロードマップで実装が予告されていた全24のキャラクター(隠しキャラ除く)が出揃ったようだ。一方で開発者はさらなる新キャラの追加を示唆してもいる。なお、本パッチでの調整点としては、Vento Sacroの低レベルでの性能および、Fuwalafuwalooの攻撃範囲が強化。Magic Bangerレリックは緑の地に移動された。そして、「お急ぎ」モードについては25%の経験値ボーナスが得られるようになるとのこと。


開発元poncleは今回のパッチノートのなかで、これまでの振り返りとこれからの展望について語っている。まず、poncleはもともと個人スタジオだった。しかし本作の成功を受けて、現在poncleはチームとして開発に取り組んでいるようだ。今回、ロードマップになかった武器進化リスト表示の新レリックを実装できたのは、新たな仲間がいることで開発に余裕が出た影響もあるとのこと。

そして、エンジンの刷新についても鋭意開発中であり、開発に携わっていた3名のフリーランサーについては、現在poncleの一員となっているとのこと。また、当初は本作のリメイクをするつもりで開発していたそうだ。しかし、実際に出来上がったプロトタイプは、『Vampire Survivors』感のない仕上がりだったという。

プロトタイプ刷新版では物理演算は正確でリアルに。敵同士が押し合って壁にめり込むようなこともなくなり、フォントはカッチリと綺麗で読みやすくなってしまった。poncleいわくこれは「受け入れがたいこと」だそうだ。そこで現在は、現行版のゲームプレイをエンジン刷新版でも再現できるよう、物理演算システムから調整しているとのこと。目標としては今年夏リリース予定ではあるものの、実際のところ見通しは立たないようだ。焦らず、必要なだけ時間をかけて開発していくとしている。拡大を続けるponcleにより、本作はさらに進化していきそうだ。

『Vampire Survivors』はSteamにて早期アクセス配信中で、価格は税込300円。PC Game Pass向けにも配信されている。