Xboxワイヤレスコントローラー売り切れ続出。全世界的に品薄気味で、欧州では深刻

 

世界的にXboxワイヤレスコントローラーの売り切れが続出しているようだ。特に欧州では深刻だという。VGCが伝えている。


各国でXboxワイヤレスコントローラーの売り切れが続出しているようだ。特に、欧州ではその品薄が顕著だという。英国では現在、公式のMicrosoft Storeをはじめ、各小売店で在庫が枯渇。一方で、在庫のある数少ないストアでも問題が発生している。たとえばAmazon UKのマーケットプレイスでは、販売価格が公式価格のおよそ2倍である、93.99ポンドにまで引き上げられているというのだ。海外掲示板Reseteraのユーザーによると、こうした事態はフランス・オランダ・ドイツの欧州各国にくわえて、オーストラリアにまで波及しているようだ。

ちなみに、Xboxワイヤレスコントローラーにおいては、コントローラーを自分好みにデザインできるサービスとしてXbox Design Labが展開されている。品薄状態の地域においても、公式サイトでは「ご注文から 28 日以内にお届けすることを目指しております」と変わらず案内されているそうだ。しかしながら、案内通りに出荷されるかについては定かではないとのこと。


Xboxワイヤレスコントローラーの品薄は、供給が途絶えたことに起因するという。Microsoft の広報担当者はVGCに対し、「私たちはこれを改善するために、製造および小売パートナーと可能な限り迅速に取り組んでいます。在庫状況については、最寄りの販売店にお問い合わせください」と返答したとのことだ。

そして、そうした供給の中断は、やはり世界的な半導体不足によるものだろう。約2年におよぶ半導体不足はゲーム業界だけでなく、あらゆる方面に深刻な影響を及ぼしている。国内においては昨今、エアコンの品薄のほか、自動車工場の稼働停止などが報じられている。Intel CEOのPat Gelsinger氏は、半導体不足が2024年まで続くと見込んでいるそうだ(EE Times Japan)。

一方で、Xboxワイヤレスコントローラーについては、米国では現状比較的容易に入手できるようだ。本稿執筆時点では、Microsoft Storeでの在庫が確認できる。ただ、AmazonUSなど、一部の小売業者では、現在中古のコントローラーのみの取扱いとなっている。ただ日本においては現在、Microsoft Storeでは売り切れ、Amazonのマーケットプレイスにおいては定価よりもやや高い価格で出品されている。同コントローラーの品薄は、米国や日本にも波及し始めているといえる。

他方、PS4向けのコントローラーであるDUALSHOCK 4も、以前より品薄状態が続いている。Amazonマーケットプレイスにおいては、定価を1000~3000円ほど上回る価格で出品。ソニーストアにおいては入荷待ち状態で、品薄商品につき購入は1人1点に限られている。なお、PS5コントローラーDualSenseについては、多くのストアにて定価で販売されている。新型コントローラーに生産を集中しているかたちなのかもしれない。


世界規模の半導体不足は、ゲーム機本体だけでなく、ハードウェアの品薄も招きつつあるようだ。他方、PS5については先日、増産についてのコメントがあったばかり(関連記事)。各社のハードウェア事業は、半導体不足をいかにして乗り越えていくのか。今後の動向を注視したい。


なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。