『エルデンリング』アプデで“あの大穴”がマップに表示されるように。落下地点の把握難しすぎた問題
フロム・ソフトウェアは6月13日、『エルデンリング』のアップデートパッチ1.05を配信した。同アップデートは不具合修正を中心としつつ、鈴玉の周回引き継ぎなど遊びやすさアップの変更も盛り込まれていた。その傍ら、パッチノートでは明示されない、こまかいながら重要な変更もなされていたようだ。本稿には『エルデンリング』序盤~中盤の展開にまつわるネタバレが含まれるため、留意されたい。
『エルデンリング』はフロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPGだ。本作においてプレイヤーは、王を目指し広大な狭間の地を旅することになる。狭間の地は地上部分も広大ながら、地下にもかなりの広さの空間を擁している。地下世界へは井戸を通じて到達できるほか、地下エリアのひとつ「永遠の都ノクローン」への道はボスであるラダーン撃破によって開通する。ラダーンを撃破することで、彼が押し留めていた隕石が飛来し、狭間の地に落下。巨大クレーターが出来上がり、そこからノクローンに進入できるようになるわけだ。地形までもが変化する、ド派手でダイナミックな演出である。
しかし、この開通手法には問題があった。クレーターの場所がわかりづらいのである。というのも、イベント発生時点でヒントとなるのは、カットシーンで描画された隕石のおおよその落下地点のみ。イベント後にブライヴと会話すると、クエスト状況によるものの「星の落ちた場所で落ち合おう」とデートの誘い文句の如きセリフで誘導してくれる。しかし、具体的な落下地点は示されない。カットシーンで見た方角を目安に、プレイヤーが自らの足で隕石の落下地点を探すしかないわけだ。目印としては、空中に浮かぶ瓦礫がある。しかし、何せよ狭間の地は広いため、発見するのは一苦労だ。
一方でパッチ1.05では、同イベントの導入が親切になっている。具体的には、隕石の落下地点が地図上にしっかりとマークされるようになったのだ。しかも、「地図に赤い印が描き込まれました」とその旨を告げてくれる気配りまで。これからの新規プレイヤーは、落下地点を探してあてもなくリムグレイブやケイリッドをさまよい歩かずに済むのである。この変更は、パッチノートにおいて記載されていない。
ユーザーたちは早速、ほかの隠れた変更点も見出している。まず、黄金/英雄/王のルーン各種について、それぞれ使用時に獲得できるルーンが説明文で明示されるようになったとの報告がある。今までは同アイテムのルーン獲得量は実際に使用してみるか、もしくは商人への販売価格で確認するしかなかった。これによって、必要なルーン額に合わせたアイテムがさっと確認できるようになった。そして、「地図上の壺村への道が消えた」との報告もある。壺村へ続く道は、普通に辿っていくと断崖絶壁となっている。にもかかわらず、今までの地図上では、道があるものとして表記されていたのだ。これで「あるはずの道がない」と困惑するユーザーも少なくなるだろう。
アップデートにより、その遊びやすさを増していく『エルデンリング』。アップデートごとに実施された隠れた変更も多数あり、その発見自体がプレイヤーたちの楽しみとなっている面もある(関連記事)。本作を遊びこんだプレイヤーは、隠れ変更ハンティングに興じてみるのもよいだろう。
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