NCSOFTは6月7日、開発中の新作『プロジェクトM』のトレイラー映像を公開した。本作はNCSOFTが2月に発表した開発中新作群のなかのひとつ。これまでは断片的な映像だけが公開されていた、謎多き作品だ。今回のトレイラー公開で、本作のフォトリアルなビジュアルや作品概要がより深く明らかにされた。
『プロジェクトM』は、コンソール向けに発売予定のNCSOFT新作タイトルだ。ジャンルとしては「インタラクティブムービー」とされ、プレイヤーの操作や選択によって、ストーリー展開や結末などが変化するシステム。何よりも目を引くのはその美麗グラフィックで、キャラクターの繊細な表情や動きは実写さながら。映画的なカメラワークや演出もふんだんに盛り込まれている。トレイラーのなかではモーションキャプチャー場面と思しき実写映像が挟み込まれている。どちらが実写なのか一瞬混乱するほどだ。
今回の映像は、実際に制作されたゲーム内コンテンツを素材として利用し、構成しているとのこと。描かれたのは、恋人の命を奪われ、復讐に赴く男のストーリーだ。こちらは、『プロジェクトM』のメインストーリーの一部とのこと。ほかの世界観設定などについては、いまだ謎に包まれている。しかし、舞台の描写からは近未来を舞台にしたSF的な雰囲気や、危険が襲い来るサスペンス要素が盛り込まれていることがうかがえる。本作はUnreal Engine 5をベースとして開発されており、NCSOFTの技術力を活かした高クオリティグラフィックが堪能できるとのこと。
MMORPGなど、オンラインゲーム開発・運営のイメージが強いNCSOFT。その同社が、インタラクティブムービー作品を開発するのは意外だ。一方で同社は現在、オープン型R&D(研究開発)を主眼とした開発文化「NCing」を推進している。つまり、『プロジェクトM』については、同社開発ゲームの可能性を押し広げる取り組みの急先鋒でもあるのだろう。
『プロジェクトM』はコンソール向けに開発中だ。