デベロッパーのMaFi Gamesは5月31日、工業シミュレーション『Captain of Industry』を早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。練り上げられたゲーム性や時間を忘れる中毒性から、本作のプレイヤー数は右肩上がりで増え続けているようだ。Steamストアページには表記がないものの、有志協力により日本語表示に対応する。
『Captain of Industry』は工業シミュレーションゲームだ。新技術の研究、原材料の採掘、工場の建設、他の島との交易などを続けながら、コロニーを運営していく。最終的には、宇宙開発のためのロケットを発射することもできるようだ。
ゲームプレイは、研究室でさまざまな技術や施設をアンロックしつつ、資源を管理しながら工場を運営していくという流れだ。各施設に資源を流通させるためには、トラックなどの車両を割り当てる必要がある。研究室や工場で働く人々には、もちろん食料が必要だ。研究を進めることで、さまざまな栽培技術をアンロックし、食料の需要に対応することができる。
また、灯台を建設すれば、難民たちを迎え入れて人口を増やすことが可能だ。そのほか、施設や設備はパイプラインなどの接続が必要となる場合もある。炭窯や溶鉱炉には煙突、溶鉱炉には金属圧延所といった具合だ。また、施設は範囲指定でコピーまたはカットして、ペーストすることも可能だ。同じ施設をいくつも配置していき、さらなる大量生産を目指そう。
船で世界を探検すれば、貿易相手となる同盟国や難民たちを見つけられる。ただし、海には海賊も存在する。エンジン・アーマー・武器などを改修して船をアップグレードしていこう。同盟国との貿易では、不足している資源を入手することもできるため、資源管理において重要な選択肢となる。
本作を手がけるのはMaFi Games。Marek Fišer氏が、友人のFilip氏と共に立ち上げたスタジオだ。両氏は、6年前の学生時代からゲームづくりを始めたそうだ。ただ、週末のみの作業だったこともあり、開発は行き詰っていたという。しかし、ゲームの方向性が固まった1年前からは、ソフトウェアエンジニアの仕事をやめて、本作の開発に専念することを決意したそうだ。そして5月31日、『Captain of Industry』は満を持して早期アクセス配信開始となった。開発者として決断を迫られることに重圧を感じることもあるものの、自身のゲーム愛が盛り込まれた作品をユーザーたちが楽しんでいるのをみて非常に幸せなのだそうだ。
そんな本作は練り込まれたゲームシステムによって、時間を忘れて遊んでしまうとして高評価を獲得。ユーザーからの評価は上々で、Steamユーザーレビューでは88%の好評を受けて「非常に好評」のステータスを獲得。また、日夜数多くのプレイヤーが工場運営に励んでいるようだ。5月31日の早期アクセス配信後まもなく、2500人を超える同時接続プレイヤー数を記録。その後も順調にプレイヤー数が増えており、本稿執筆時点で最大約5800人の同時接続数を記録している(SteamDB)。また、ピーク時とそうでない時間帯のプレイヤー数の差が比較的小さいため、長時間プレイしつづけているユーザーも多そうだ。このゲームの中毒性を物語っているのかもしれない。
『Captain of Industry』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。Steamストアページには表記されていないものの、有志協力により日本語表示に対応している。