SFサバイバルホラー『The Callisto Protocol』12月2日発売へ。元『Dead Space』開発者が、ホラーエンジニアリングを用いて最恐を届ける

KRAFTONは6月3日、情報番組「State of Play」にて、『The Callisto Protocol』を12月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|SおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)。

KRAFTONは6月3日、情報番組「State of Play」にて、『The Callisto Protocol』を12月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|SおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)。

『The Callisto Protocol』はストーリー主導のシングルプレイ・サバイバルホラーゲームだ。物語の舞台は2320年、木星において「死の月」と呼ばれる衛星Callistoだ。プレイヤーは厳重に警備されたBlack Iron刑務所からの脱出を図りつつ、Callistoに潜む恐ろしい秘密に迫っていく。なお、開発を手がけるのはStriking Distance Studio。CEOであるGlen Schofield氏は、かつてVisceral Gamesにて『Dead Space』のエグゼクティブ・プロデューサーを担当した人物である。

主人公となるのは、刑務所の囚人であるジェイコブ・リーだ。刑務所の看守と収容者はバイオファージ(Biophage)と呼ばれる巨大で悍ましいクリーチャーに変異しており、ジェイコブの前に立ちふさがる。プレイヤーはバイオファージたちを退け、United Jupiter Companyの暗い秘密を解き明していくことになるという。


本作では、恐怖を生み出す雰囲気づくりのため、ホラーエンジニアリング(Horror Engeneering)と呼ばれる手法で開発されているとのこと。なかでも照明のデザインは手が込んでおり、さまざまなものの影がプレイヤーの恐怖を掻き立てるつくりになっているそうだ。

また、PS5では3Dオーディオ機能が最大限に活用されるという。音響などが正確にシミュレートされることで、没入感を高めているとのこと。長い廊下に響き渡るバイオファージがたてる重い足音、刑務所内の故障した設備がたてる騒音などが、プレイヤーに孤独感を感じさせ、さらなる恐怖を引き出してくれるという。さらに、恐怖演出のテンポにもこだわりがあるそうだ。プレイヤーが息を呑む時間のために恐怖演出発生の間隔をあけることもあれば、数回の恐怖が畳みかけるようなシーンも用意されているとのこと。


戦闘では、特徴的なデバイスであるGRPを活用することが重要になる。重力を操るGRPでは、敵を押しとどめたり、移動させたりすることが可能だ。迫りくる敵を固まらせたり、タービンに投げ込んだりして、危機的な状況を回避できる。また、スタンバトンなどを用いる近接戦闘と、銃器による戦闘が、GRPによってシームレスに組み合わされているとのことだ。

主人公となるジェイコブは戦闘訓練を受けた兵士ではない。弾薬・体力・武器は貴重なため、Brack Iron刑務所内をすみずみまで探索しなければならない。GRPを活用して、弾薬などをうまく節約することも必要になりそうだ。サバイバルホラーとして、プレイヤーが無力感を感じるバランスになっているとのこと。


Striking Distance Studiosは、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)』を開発・運営するPUBG Studioと同じくKRAFTON傘下のスタジオだ。同スタジオは2019年の設立当時、『PUBG』と世界観を共有する、ストーリー性のあるシングルプレイゲームを開発すると伝えていた(関連記事)。『PUBG』ユニバースの300年後の世界として開発されていたようだ。しかしながら、現在は、世界観が『PUBG』と共有のものではなくなっているとのこと。

ツイートによると「もともとはPUBGタイムラインの一部でしたが、独自の世界に成長しました」とのこと。『The Callisto Protocol』の物語は『PUBG』ユニバースではなく、独自の世界で展開するようだ。ただ、Game Informerによるインタビューでは、イースターエッグのような要素をゲーム内に散りばめている、とも同氏は語っている。世界観は共有ではなくなったものの、何らかの『PUBG』要素はみられるのかもしれない。

『The Callisto Protocol』は、12月2日に発売予定だ。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|SおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)。PlayStation Storeでの予約者には、ゲーム内で役立つアイテムを入手できるContraband Packが入手可能とのこと。さらに、PlayStation Store限定で、デジタルデラックスエディションの予約者には、48時間の先行プレイ権が付与されるそうだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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