対戦ドッジボールアクション『ノックアウトシティ』が基本プレイ無料化。EA傘下を離れ新シーズン開幕

デベロッパーのVelan Studiosは6月1日、『ノックアウトシティ』に向けて新シーズン「シティオブトゥモロー」を配信開始した。今シーズンから本作は、基本プレイ無料タイトルとなる。

デベロッパーのVelan Studiosは6月1日、『ノックアウトシティ』に向けて新シーズン「シティオブトゥモロー」を配信開始した。今シーズンから本作は、基本プレイ無料タイトルとなる。

『ノックアウトシティ』は、三人称視点の対戦アクションゲームだ。高層ビルや繁華街の道路、建設現場などが広がる都市型のマップにて、1対1から最大4対4でのチーム戦を繰り広げる。ルールはシンプル。街中に出現するボールを拾い、敵にぶつけるのだ。ボールをヒットさせると相手のHPが減少し、HPがなくなればノックアウトとなる。ボールは回避することもできるほか、ドッジボールらしく、投げられたボールをキャッチすることも可能。タックルをしかけて、積極的にボールを奪うこともできる。フェイントやカーブスローといった技、そしてチーム戦ではパスなどのチームワークも重要となる。

そして、本作では6月1日より、シーズン6「シティオブトゥモロー」が開幕。今シーズンから、本作は基本プレイ無料のタイトルとなる。コンソール版では、PlayStation Plus・Xbox LiveGold・Nintendo Switch Onlineに加入することなく、オンラインプレイが可能とのことだ。なお、無料化以前に少なくとも1回以上ログインしたことのあるプレイヤーには、ロイヤルティー・ロイヤリティボーナスと呼ばれる限定バンドルが贈呈される。バンドルには、限定のレジェンダリー装飾アイテム、XPブースト、2000ホロバックス(ゲーム内有償通貨)が含まれるとのこと。


シーズン6では、新たなボールとしてブーメランボールが登場する。障害物やプレイヤーに当たると、跳ね返って戻ってくる特殊なボールだ。戻ってきたボールをタイミングよくキャッチすれば、オーバーチャージと呼ばれる追加チャージを得られる。一方、キャッチに失敗してボールに当たっても、ダメージを受けることはない。しかし、自キャラはふっとばされ、ボールは跳ね返りふたたび飛んでいってしまう。結果的に敵のボールとなる可能性もあるため、注意が必要だ。

隠れ家にもアップデートが実施。隠れ家は、ソロまたはフレンドと一緒に、練習や息抜きができる場所だ。新たなエリアや、さまざまなミニゲーム要素が追加されている。さらに、シーズン6ではバトルパスが復活する。100レベルまでの進行状況に応じて、有料・無料でさまざまな報酬を獲得可能だ。『Among Us』とのコラボレーションも実施されており、無料バトルパスの報酬としてコラボ装飾アイテムが獲得できるとのこと。


『ノックアウトシティ』は、シーズン5までElectronic Arts(以下、EA)よりパブリッシングされていた。今シーズンからは、開発元であるVelan Studiosによるセルフパブリッシングとなる。社内でパブリッシングをおこなうことにより、長期的な目線でゲームに必要なものを見極められるようになると、Velan Studiosは伝えている。

本作がリリースされたのは2021年5月。発売以後、製品版コンテンツを楽しめる無料トライアルや、ストリートランク25に達するまでの無料プレイといった施策が打ち出された。2021年6月にはプレイヤー数が500万人を突破したと伝えられるも、その後は低迷。直近ではSteamでの同時接続プレイヤー数は50~200人程度で推移していた。EA傘下を外れたことや、基本プレイ無料化には、こうした苦しい背景も事情としてありそうだ。


一方、基本プレイ無料に移行したことで、本作の同時接続プレイヤー数は大きな回復を見せている。SteamDBによると、ピーク時のプレイヤー数は約1100人を記録。無料化以前に比べて10倍近くのプレイヤーが本作を遊んでおり、そのなかには新規プレイヤーも多くいるはずだ。ふたたび増加したプレイヤーを取り込み、起死回生を果たすことはできるのか。本作の今後に注目したい。

『ノックアウトシティ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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