マナー講師蟲毒ADV『マナーバトラー礼』フリーゲームとして配信開始。ホビーアニメ風の激熱マナー違反バトル

国内のゲーム制作者HIJIKI氏は6月1日、『マナーバトラー礼』をフリーゲームとして配信開始した。『マナーバトラー礼』は、マナーバトラーと呼ばれる者たちの戦いをホビーアニメ風に描く、短篇ノベルゲームである。

国内のゲーム制作者HIJIKI氏は6月1日、『マナーバトラー礼』をフリーゲームとして配信開始した。ノベルゲームコレクションにて公開されており、PCおよびiOS/Androidからプレイできる。
 

 
『マナーバトラー礼』は、マナーバトラーと呼ばれる者たちの戦いをホビーアニメ風に描く、短篇ノベルゲームである。本作の舞台は、日常のマナー違反を指摘する競技「マナーバトル」が存在する世界だ。そんな世界において、天下一マナーバトルトーナメントでは強豪マナーバトラーたちが集い、マナーバトルによって最強のマナー講師が決定されようとしていた。主人公の仁義礼は、マナーバトラーの道を歩む小学6年生の少年である。仁義礼は、天下一マナーバトルトーナメントに出場。A級マナーバトラーたちとアツイ戦いを繰り広げる。
 

 
天下一マナーバトルトーナメントでは、日常のシーンを切り取った3D映像を使って、マナーバトルが展開されていく。マナーバトル中、仁義礼が場面に違和感を覚えると、選択肢が表示される。プレイヤーは、そのシーンにマナー違反があるかどうかや、何がマナー違反であるかを選択によって指摘。マナー違反の指摘と観客の納得度によって、マナーバトルの勝敗が変化し、物語の行く末が変わる。システム面では、CGとテキストで物語が表現され、選択肢によって展開が変化する、オーソドックスなノベルゲーム形式であるわけだ。

仁義礼とマナー講師たちのマナーバトルは、テンポよく展開されるほか、多数のイラストによって状況もわかりやすく表現されている。冠婚葬祭やビジネス上の挨拶など、日常や行き過ぎたマナーをホビーアニメ風に描くことで、コミカルな作品になっている点も本作の特徴だろう。
 

 

 
本作を手がけたHIJIKI氏は、国内のゲーム制作者である。過去作としては、実際にWebサイトを調査する短編ADV『パルフォン』や、ヒモになってパチンコに興じる短篇シミュレーション『ヒモだけど今日もパチ打つ!』など、多数の作品を公開してきた。同氏のツイートによると、本作にはビジネスや冠婚葬祭で使えるマナーから、行き過ぎたマナーまでを収録。SNS上で時折話題になる、いわゆる「マナー講師蠱毒」にも影響を受けているようだ。

『マナーバトラー礼』は、ノベルゲームコレクションにてフリーゲームとして配信中。PCおよびスマートフォンからプレイできる。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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