ダークメルヘン・フリーシナリオRPG『Terminus Historia|境界戦役』Steamにて2023年6月リリースへ。アリスソフトから独立し開発

 

国内のブランドIMYUICは5月30日、アリスソフトからの独立を発表した。今後は、IMAYUI氏の個人ブランドとして『Terminus Historia|境界戦役』の開発を継続。同作は、まずは全年齢向けの作品として、2023年6月頃にPC(Steam/DLsite)にてリリースされる予定だ。またあわせて、クラウドファンディングや作品の情報公開もおこなわれている。
 

 
『Terminus Historia- 境界戦役 -』は、境界で起こる人と魔の戦いを描く、ダークメルヘン・フリーシナリオRPGである。本作の舞台は、境界と呼ばれる人と魔の世界の間。主人公は、志願して境界へやってきた騎士見習いだ。本作で主人公は、プレイヤー次第でさまざまな道筋をたどる。騎士団や傭兵団に所属して戦ってもいいし、魔軍に寝返ってもいいし、どこにも所属せず旅に出てもいい。プレイヤーの選んだ物語中の進路や選択により、イベントやエンディングが変化。世界の危機を放っておいて裏町で遊んだり、NPCと恋愛関係になったりなど、自由な冒険が繰り広げられる。
 

 
境界において、主人公は行く先々で戦うことになるようだ。バトル関連の要素としては、武器および術の習熟度が搭載されている。武器/術を使い込み習熟度が上昇すると、ヒット回数の増加など習熟度に応じて武器/術が効果的に成長。武器習熟度の上昇によって、必殺技も習得できるという。また本作では戦い方に応じてパラメーターが上昇。誰をどのように育てるかも、自由であるそうだ。プレイ時間は、1ルートあたり7時間から15時間程度。ストーリーとバトル、双方の自由度の高さが本作の特徴とされている。
 

 
本作を開発しているIMYUICは、国内のクリエイターIMAYUI氏による個人ブランド。IMAYUI氏は、フリーゲーム『ユトレピアの伝説』『12亜神伝』といった作品を公開してきた詩人である。同氏は、2016年頃より国内のアダルトゲームブランド・アリスソフトに所属し、2020年にアリスソフトのプロデュースにより個人ブランドIMYUICを設立。同ブランドの第1弾『ヘンタイ・ラビリンス』では、ディレクターを務めていた。2022年5月30日に、アリスソフトおよびIMAYUI氏は、アリスソフトからのIMYUICの独立を発表している。IMYUICは、設立時よりインディー色の強いゲーム開発を掲げていたが、今後はIMAYUI氏による個人開発へ移行。アリスソフトとの間に資本関係や開発協力関係はなくなり、ブランド名称は本人の強い意向により引き続き使用されることになったそうだ。
 

 
また、2021年末にIMYUICの新作として発表されていた『Terminus Historia- 境界戦役 -』は、協議の上でIMAYUI氏により開発が継続されている。記事執筆時点では、クリエイター陣への発注費を募るべく、CAMPFIREにてクラウドファンディングキャンペーンが実施中。全年齢/R18の双方のプレイヤーが楽しめるRPGを目指して、開発が進められていくという。今後の予定としては、2023年6月にSteam/DLSiteにて製品版がリリース予定。先んじて2022年12月頃には、Steamでの早期アクセス配信が開始される可能性もあるそうだ。また本作は、全年齢版の後にR18版のリリースも予定されており、IMYUIC公式アカウントのツイートによると、全年齢版にはパッチが配布されるという。

『Terminus Historia|境界戦役』は、PC(Steam/DLsite)にて2023年6月にリリース予定。CAMPFIREでは、クラウドファンディングキャンペーンが実施中だ。2000円の寄付からゲーム本体のSteamキーが手に入る。