中世コロニーシミュレーション『Clanfolk』Steamにて7月15日発売へ。集落を発展させて厳しい自然を生き抜け


デベロッパーのMinMax Gamesは5月27日、コロニーシミュレーション『Clanfolk』を日本時間7月15日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。なお、本作は現在、Steamにて無料デモ版が配信されている。

『Clanfolk』は、中世におけるスコットランドのハイランド地方を舞台にした、コロニーライフシミュレーション。厳しい自然のなかで生き残り、クラン(Clan)の居住地を発展させていく。マップ上のすべての場所に特徴があるため、集落を配置する場所と、それをどのように構築するかが重要となる。そして、クランへの最大の脅威は自然そのものだ。序盤は食べ物が豊富で夜も暖かいが、季節の変化に伴って資源が減少し、慎重な計画が必要になっていく。

山、森、草原、湖に囲まれた大自然のなかから、居住地とする場所を選ぼう。プレイヤーは土地を耕地や建造物などに利用できる。土地を耕して作物を収穫する、家畜の世話するなど、さまざまな運用が可能だ。また、火の活用も重要となり、光源としての利用のみならず、火を使って部屋を暖める、隣接する建物に熱を放出するなどの管理が可能。集落をどのような居住地として発展させるかも、プレイヤー次第となる。産業農場、家畜牧場、にぎやかな交易所、静かな森の宿、あるいは隠れた山の要塞など、場所に応じてうまく居住地を発展させていこう。


居住地に住むクラン(Clan)の人々は誕生から死まで、何世代にもわたって居住地で生活しつづけることになる。ひとりひとりに複数のライフステージ(赤ちゃん、少年、大人、高齢者)が設定されているほか、世代から世代へと受け継がれるクランのスキルも存在する。そして、クランの人々には、朝食・洗濯・労働・夕食・就寝といった生活サイクルが存在する。気分と健康が許すかぎり、毎日のスケジュールに従って行動するようだ。空腹(Hunger)・睡眠(Sleep)・暖かさ(Warmth)に注意を払って、人々の健康を保とう。

さらに本作では、季節の移り変わりを理解し、それらに備えることが生き残るための鍵となる。季節によって、気温・雨・雪・風、さらには風冷え(windchill)の値は変化する。くわえて、湿気(moisture)などの環境の影響は、物体の可燃性や地面の肥沃度に影響を与える。乾燥した季節の火災には、くれぐれも注意しよう。また、季節によって人々の生活も変化していく。ある季節では作物を育て、ある季節ではそれを収穫する。そして冬には、1年を通して集めた物資を頼りに、暖かい屋内に滞在して、厳しい寒さを乗り切ることになる。


居住地を取り巻く近隣のクランからは、ときおり訪問者が現れる。訪問者を、客人・労働者・トレーダーなど、どのように扱うかに基づいて、相手クランからの評判も変化していく。クランの評判が高まるにつれて、クラン間の連絡が強化され、プレイヤーの利益になるような出来事も増えていくという。

隣接する各クランは、バイオームの違いでさまざまな貿易アイテムを有している。そして、十分な貿易の往来がある場合、プレーヤーはそこに交易所(trading post)を築くことが可能だ。交易所を運営すれば、収益を得ることができる。季節の移り変わりで産出が減ったアイテムは、希少価値が高まり、より高価になる。うまく利用すれば、交易による収益を増やすことができるはずだ。


本作を手がけたのは、カナダを拠点とするMinMax Gamesだ。キャリア30年ほどになる、2人のベテラン開発者によって運営されているとのこと。同スタジオは、過去にはゴルフ場経営シミュレーション『GolfTopia』などのタイトルを開発。『GolfTopia』はSteamユーザーレビューにおいて、341件中94%のユーザーが好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。小規模スタジオながら、2人のシミュレーションゲーム開発の手腕は今作にも発揮されていることだろう。

また、本作は2021年9月21日より早期アクセスとしてデモ版が無料配信され、公式Discordでプレイヤーからのフィードバックを募っている。今年3月には大規模なアップデートが実施され、ワールド設定や近隣のクランなど、多彩な要素が追加された。フィードバックを通して入念に磨き上げられてきた本作。発売時にはさらなるクオリティアップが期待できるだろう。

『Clanfolk』はPC(Steam)向けに、日本時間7月15日に発売予定だ。