ライブ配信プラットフォーム「ミルダム」公認配信者が続々と“公認引退”を発表。9月までに公認制度廃止か
ライブ配信プラットフォーム「ミルダム」の公認配信者が、立て続けに公認配信者を引退しているようだ。こうしたなか、引退者の一人は、ミルダムが8~9月にかけて全公認配信者の公認を取り消そうとしていると伝えたことを明かした。
ミルダムは、株式会社DouYu Japanが運営する、映像配信スマートフォンアプリ、およびウェブサービス。ゲームの実況配信がコンテンツの中心とされており、視聴者は配信者のストリーミングを視聴し、コメントやギフトを贈ることができる。また、配信者に対しては時給制で報酬を支払い。参加基準を満たした配信者が13段階の配信者ランクに割り当てられ、ランクに応じた配信1時間あたりの報酬を得ることが可能である。
さらにミルダムには、公認配信者のシステムがある。株式会社DouYu Japanと直接契約を結ぶことで、公認マークつきの配信者になることが可能。一般配信者の配信者ランクとは別の公認ランクにて格付けされるほか、高解像度(1080p)での配信が可能になったり、配信中に別の配信ルームの配信を自身の配信ルームで流すことができるようになったりと、さらに高度な機能を利用できるようになる。
しかしこうしたなか、ミルダムの公認配信者が多数、公認配信者の引退を発表している。ミルダム上にてフォロワー3200人以上のめめう氏、フォロワー4400人以上のあかんでぃー氏、フォロワー4800人以上のすずしろ店長氏などが、立て続けに引退を告知。さらにフォロワー1万9000人を超える配信者のAki-Games氏や、フォロワー2万9000人を超える軍師ミノル氏など、大手配信者も公認配信者から外れる旨を明かしている。今後の活動方針としては、YouTubeに軸足を移して活動する人もいるようだ。こうしたなか、ミルダムにてフォロワー5200人を擁するカク氏がミルダム運営からの通達について、5月24日の配信中に証言。ミルダムにおける公認配信者が、早くて8月、遅くて9月には全員公認ではなくなると伝えられたとしている。
ミルダムはこれまで、公認配信者というかたちで配信者と契約を結び、同プラットフォームでの独占を進めてきた。今後はこうした方針から転換し、原則として配信者との直接契約は結ばない方針に転向しようとしていることがうかがえる。今後ミルダムは、配信プラットフォームとしてユーザーを留め続けることができるのだろうか。
※ The English version of this article is available here