『VALORANT』新パッチ4.10パッチノート公開。オーメンのキャラデザ変更、マップ「ヘイヴン」の調整、バトルレポート非表示バグの修正など

Riot Gamesは5月24日、『VALORANT』新パッチ4.10のパッチノートを公開した。さまざまな変更が実施される。

Riot Gamesは5月24日、『VALORANT』新パッチ4.10のパッチノートを公開した。オーメンのキャラクターデザインの変更や、マップ「ヘイヴン」の調整、そして以前から稀に発生していたバトルレポートが表示されない不具合の修正など、さまざまな変更が実施される。

まずは、エージェントのアップデートについて確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

エージェントのアップデート

● エージェントの進行度バーおよびチャージバー – 以下のエージェントについて、一定の場所に一定のサイズで表示されるように変更

○ レイナ
○ サイファー
○ ブリーチ
○ フェイド
○ ジェット
○ オーメン
○ フェニックス
○ レイズ
○ スカイ
○ ヨル
オーメン

● 三人称視点モデルをアップデートし、ディテールと忠実性を向上


エージェントのアップデートについては、おそらくエージェントのアンロック画面に関するアップデートのようだ。オーメンのモデル変更については、現在のところ公式サイトやTwitterなどから詳細についてアナウンスはされてない。しかし、『VALORANT』データマイナーのShiick氏は自身のTwitterにて、オーメンのモデルの新旧比較画像を以下のように投稿している。それとなく変更がなされているようだ。

※ 左:新モデル / 右:旧モデル


次に、マップのアップデートについて確認していこう。今回のアップデートで変更されるのはマップ「ヘイヴン」である。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

マップのアップデート

ヘイヴン
● 以下のエリアにおけるピクセル衝突判定を削除
○ Aサイトの遮蔽物の正面を歩いて上ることが不可能に
○ ブーストアビリティーなしでCサイトにある遮蔽物の上部にジャンプすることが不可能に


『VALORANT』のマップに登場する遮蔽物には、上に乗る際にアビリティーが必須の箇所がいくつか存在する。しかし、マップ「ヘイヴン」には通常ではない方法で遮蔽物の上に乗ることが可能な場所が複数(AサイトとCサイトで1つずつ)存在していた。界隈ではよく知られている、いわば裏ワザ的なものであるが、これがアップデートにより利用できなくなる。パッチノートが発表された同日、『VALORANT』韓国公式YouTubeチャンネルがアップデート前後の比較動画を上げており、実際のプレイの様子が確認できる。

※ マップのアップデートについては動画の0:12〜0:32で説明されている。後述の設置型アビリティーに関するアップデートについては動画の0:32〜1:12で説明されている。

次に、ゲームシステムのアップデートについて確認していこう。パッチノートによると、射撃エラーおよびネットワーク関連のパフォーマンスグラフ機能の新規追加や、ゲームプレイの一貫性に関するアップデートがされる。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

ゲームシステム

● クライアントに、最近の射撃エラーの値を表示する新たなパフォーマンスグラフが追加されました。これはクロスヘアのエラー設定で見られる情報と同じものですが、プレイヤーの皆さんが戦闘後にご自分のパフォーマンスを診断する際に役立つはずです。

ゲームプレイの一貫性に関するアップデート

以下のパフォーマンスグラフと不具合の修正に関する詳細は、VALORANTのゲームプレイの一貫性に関するアップデート続編をご覧ください。

● PINGやフレームレートのスパイクが極端な動作処理のバッファを発生させ、それが何秒間も持続する問題を修正しました。この問題が生じていた間、以下のような現象が発生していました。
○ サーバー側の入力レイテンシが増加し、PINGに基づいた予測よりも、実際に入力した動作が適用されるのに時間がかかった
○ 他プレイヤーの表示における追加遅延が発生し、敵に反応できる時間が減少した
○ いずれの場合も、追加レイテンシはその時点での「Network RTT Avg/Max(ネットワークRTTの平均値/最大値)」のグラフやゲーム内スコアボードのPING値には反映されていませんでした。
● ネットワークRTTの平均値や最大値に反映されなかった、ネットワークに関する問題を理解するのに役立つ「Network RTT Jitter(ネットワークRTTジッタ)」を表示するパフォーマンスグラフを新たに追加
● ネットワークのラウンドトリップタイム(RTT)やサーバーの動作処理、そしてクライアントの動作処理遅延に起因するレイテンシを捕捉する「Network RTT + Processing Delays(ネットワークRTT + 処理遅延)」のパフォーマンスグラフを新たに追加

最後に、不具合修正について確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

不具合修正

エージェント
● 設置型アビリティーを破壊した際のセリフが、味方全体に聞こえるように。対象は以下となります。
○ チェンバー:「トレードマーク」と「ランデヴー」
○ キルジョイ:「タレット」と「アラームボット」
○ サイファー:「トラップワイヤー」と「スパイカメラ」
○ ヨル:「ゲートクラッシュ」
● ネオンが「ファストレーン」や「リレーボルト」を使用した後、「ハイギア」が自動的に停止する不具合を修正
● 「ヴァイパーズピット」の近くにいるヴァイパーの敵が、観戦者には赤く光って見える不具合を修正
● チェンバーの「ランデヴー」の範囲が観戦者および観戦中のプレイヤーに表示されない不具合を修正
● ブリムストーンの「インセンディアリー」(Q)がゲーム内の他の範囲ダメージ系のアビリティーのように1ではなく、15ダメージごとにダメージを与えていた不具合を修正
○ 全体的なDPSに変化はない想定です。

カスタマイズアイテム
● 「プロトコル」スキンを適用した武器を偵察、ADS(照準)、リロードなどした際、透明な線のビジュアルエフェクトに僅かなちらつきが発生していた不具合を修正

ゲームシステム
● 「設定」メニューでは適用されているとの表示があるにもかかわらず、エージェントごとのキーバインドが正しく機能しない場合があった不具合を修正
○ この修正はパッチ4.09から実装されていましたが、実際にゲーム内でこの問題が起きていないことを確認できるまで「修正済み」と発表するのを控えていました。
● バトルレポートが試合中まったく表示されない場合が稀にあった不具合を修正

設置型アビリティーについては、これは不具合修正というよりもアップデートに近いものだろう。パッチノートで列挙されているエージェントの上から3名はどれもロールがセンチネルであり、例えば攻撃時には敵の裏詰めを警戒できる設置型のアビリティーをもつ。このアビリティーが破壊された際、従来ではそのアビリティーを設置した本人にしかセリフが聞こえていなかった。今回のアップデートにより、このセリフが味方全体にも聞こえるようになり、ボイスチャットなどで報告せずとも味方に自動で伝えることができる。なお、実際のプレイの様子については、先述の韓国公式YouTubeチャンネルの動画後半でも確認することができる。

バトルレポートに関する不具合修正については、これまで各所で報告されていた不具合であり、筆者自身も稀に経験したことがある。バトルレポートとは、デス時に画面右側にポップアップする画面のことで、どの敵に何ダメージを与えたかなどの情報を含む。『VALORANT』ではこのバトルレポートに表示されている情報が非常に重要であり、これが非表示になる不具合は、発生頻度はごく稀ではあるものの致命的なものであった。いよいよこの不具合が修正されることになる。

そのほか、既知の不具合については以下のように説明されている。これについては今後のアップデートで修正されるのを期待しよう。

既知の不具合
● スパイク設置中または解除中であるエージェントが観戦対象の場合でも、HUDを最小化している観戦者にはスパイクの設置および解除バーが表示されない不具合が発生しています。


以上が、パッチ4.10の内容となる。マップのアップデートや、設置型アビリティーに関するアップデート、バトルレポートの不具合修正など、おおむね多くのプレイヤーにとって嬉しい内容なのではないだろうか。

『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。

Shinichiro Nakamura
Shinichiro Nakamura

シューターとRPGをこよなく愛するゲーマーです。シューターは『VALORANT』と『CS:GO』が特に大好きです。RPGは『ファイナルファンタジー』シリーズが好きです。

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