ケモノ対戦格闘ゲーム『モフモフ戦線』が発表されるも、謎だらけでゲーマー困惑。今月配信されるのに、何もわからない
国内デベロッパーのBURNSOUCOU(板装甲)は5月22日、対戦格闘ゲーム『モフモフ戦線』を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、今年5月に配信予定とのこと。同日放送されたインディゲーム情報番組「INDIE Live Expo 2022」のなかで発表された。
*『モフモフ戦線』の紹介は3時間53分34秒あたりから。
『モフモフ戦線』は、ケモノのキャラクターたちが闘う2D対戦格闘ゲーム。公開された映像では、擬人化された7体のケモノキャラが登場。いずれも軍隊に所属しているらしき出で立ちをし、そのなかでそれぞれに個性付けがおこなわれている。華奢なタイプもいれば屈強そうな者もおり、また素手で闘うスタイルだけでなく、武器を手にする者もいるようだ。
対戦部分の映像では、ZIGとMAPPOというキャラクターが闘っている。主にZIGの攻撃が映し出されており、飛び込んでキックをヒットさせてから、ブレイクダンスのウインドミルのような下段キック、そして昇竜拳風の必殺技へとコンボが炸裂。下段キックを途中でキャンセルして必殺技に繋げているようで、それによってボーナスポイントが加算されたらしき表記が確認できる。また、必殺技の発動と同時に「獣」の文字が浮かび上がり、画面下のゲージが1マス減っている。必殺技はゲージ制なのかもしれない。
映像後半では、MAPPO同士が対峙。同じキャラクターの色違いが確認できる。上述した対戦シーンでは戦場のようなステージで闘っていたが、こちらはシンプルな壁が背後にあるのみだ。画面下に入力した操作が表示されていることから、トレーニングモードと思われる。
本作は、先述したインディゲーム情報番組「INDIE Live Expo 2022」のなかで初めて披露された。膨大な数の作品を1タイトルあたり10秒程度で次々に紹介していく「INDIE Waves」コーナーに登場。わずかな紹介時間ながら、精緻なドット絵で描かれたかわいいケモノキャラたちのクオリティの高さや、本格的な格闘ゲームプレイ映像は視聴者を惹きつけたようで、YouTubeのコメント欄には「モフモフ」「ケモナー歓喜」などのコメントが飛び交った。
視聴者の本作への関心は、SNS上にも投稿されることとなった。ただ、こちらでは困惑も広がっていた。というのも、残り10日もないこの5月中にNintendo Switch向けに配信するとされているにもかかわらず、インターネット上に本作の情報が一切見当たらないのだ。開発元BURNSOUCOUの公式サイト(INDIE Live Expo実行委員会に登録済み)は存在するものの、まだ開設されたばかりなのか、そこにも本作については何も掲載されていない。
そうしたなか、BURNSOUCOUの公式Twitterアカウントがツイート。「ついに私が作ったゲームを遊んでいただける時が来たようです」「私は今えも言われぬ感情で満たされています」と、『モフモフ戦線』が番組で紹介されたことに感慨深さを感じているらしきコメントをしている。一方で、「私はとても怪しまれているようです」「無理もありません。現時点では私に関する情報がほぼ無に等しいのですから」とも述べており、一部視聴者の困惑は開発者にも伝わっているようだ。
現時点では、本作の詳細も開発元の経歴も、何も分からない状況である。もちろん、突然現れたスタジオが、サプライズ的にゲームをリリースすることは十分にあり得る話。SNS上の反応を見ると、開発元を怪しんでいるというよりも、謎めいた存在となっていることで逆に興味をひく結果となっているようだ。また、今回の番組で伝えられた情報は、今年4月8日までに登録されたものとのこと。もしかすると本作は、その後延期となったために情報公開が遅れている可能性もあるかもしれない。
『モフモフ戦線』は、Nintendo Switch向けに5月配信予定。弊誌では、本作の詳細について開発元に問い合わせており、回答があればお伝えしたい。
※ The English version of this article is available here