ネオ昭和ノベルゲーム『ふりかけ☆スペイシー』Steam配信日発表とおもいきや、延期。リリース予定まで不条理な狂気の女子高生ゲーム

 

国内のインディーゲームサークルよんとんトマチンは5月22日、『ふりかけ☆スペイシー』のリリース延期を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/BOOTH)。情報番組「INDIE Live Expo 2022」では、5月27日リリース予定と発表されていたが、クオリティアップのためもう少し先に延期されたそうだ。

『ふりかけ☆スペイシー』は、多数のオマージュに溢れた物語が描かれる、ネオ昭和ギャグビジュアルノベルゲームである。本作の主人公さぁたんは、オタク文化を愛する2浪中の20歳だ。やる時はやるタイプで、まきこまれ体質ながら根性がある性格。自作のブリ耳カチューシャと、ゴスなドレスを身につけている。本作では、ある日さぁたんが謎のワープに巻き込まれ、ネオ昭和の世界にやってきたことをきっかけに、混沌としたストーリーがスタート。吐瀉物を使って仕掛けを動かしたり、子どものカラダの中に入り込んだり、さぁたんがブリ耳やブリビームを発射したりなど、不条理な展開が待ち受けている。

登場人物としては、私立ふりかけ学園の2年生で、ケーキ作りに拾ってきたザリガニを入れるという竟金かがみ。私立ふりかけ学園の2年生で、手から光線が出せるというお嬢様、雷泥院龍子。地獄生まれ特有の最強の消化器官を持つ閻魔の娘ポポン天など、多数の狂人たちが登場。全7エピソードによって、世界の謎やさぁたんの運命が描かれていくという。ネオ昭和からは逃げられない。


要素としては、本作にはネオ昭和辞典が用意されている。画面右側のエリアを使って、ネオ昭和に登場する単語を解説。必ずしも理解できるわけではないが、数百ワードの辞典が用意されているそうだ。また一部のシーンでは、演出にちょっとしたアニメーションも取り入れられており、不条理に対するさぁたんのツッコミと共に、物語を彩ってくれる。しりとりや占いといったミニゲームも搭載されているという。

本作を開発しているのは、国内のインディーゲームサークルよんとんトマチンだ。同サークルの、ヤムニャン学園氏とバターン檜山氏がシナリオおよび企画を担当している。また本作は、2021年11月時点で“11月ぐらい”のリリースが予定されていたが、2021年末の体験版頒布を経て開発が続けられてきた。今回は発売日が明かされた直後に延期されるなど、リリースへの道も破天荒だ。よんとんトマチンのTwitterによると、4月には画面にレトロな風合いを与える「ネオ昭和フィルター」が実装。さらなるクオリティアップに期待したいところだ。

『ふりかけ☆スペイシー』は、PC(Steam/BOOTH)向けにリリース予定だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。