沖縄離島ノベルADV『イハナシの魔女』Steamにて無料体験版公開。元高校1年生と異国の魔女の、ボーイミーツガール

国内の同人サークルFragariaは5月22日、『イハナシの魔女』の無料体験版を公開した。『イハナシの魔女』のプロローグに触れられる内容となっている。

国内の同人サークルFragariaは5月22日、『イハナシの魔女』の無料体験版を公開した。対応プラットフォームはPC。SteamおよびBOOTHからダウンロード可能。現在BOOTHにて販売中の有料体験版よりも、内容を絞ったものとなる。

『イハナシの魔女』は、沖縄の離島で魔女と共同生活を送る、青春ファンタジーノベルゲームだ。本作の主人公である西銘光は、幼い頃に両親を亡くした過去をもつ少年。3月まで東京都内に住み、1年生として高校に通っていた。ある日、光は彼の保護者である叔母から航空券を渡され、人口1000人にも満たない沖縄の離島「渡夜時島」へ引っ越すことになる。しかし光が島を訪れると、頼りの祖父は半年前に海外へ移住。叔母に連絡を取ろうとしたところ、東京に居た叔母一家もどこかへと姿を消していたことが発覚する。

光は、祖父の家に入ることすらできず、途方に暮れる。ひとまず野宿をするべくサトウキビ畑をさまよっていると、そこにはハブを焼き、小屋を建てて生活する魔女リルゥがいた。光とリルゥは、サトウキビ畑での邂逅をきっかけに、光の祖父の家で共同生活を送ることになる。何らかの目的のため島を訪れたという、異なる常識の中で生きてきた少女リルゥ。渡夜時島の名家の娘で、東京で叶えたい夢をもつ赤摘明。仕事に問題を抱えており、酒を飲むと暴力的になる比嘉紬。島に残された琉球王国時代の信仰と、異国の魔女の操る魔法。2人の共同生活と、魔女と信仰にまつわる物語が展開される。


光とリルゥたちのストーリーは、ノベルゲーム形式で進んでいく。画面をクリックすると、次のテキストが表示。時折選択肢やCGも登場し、読みやすい文章と演出によって物語が描かれていくわけだ。公称ジャンルは「ラブコメxファンタジー」。どこまでも一本道ノベルとも謳われており、選択肢による大きなシナリオの分岐などはないようだ。また製品版はフルボイス予定で、プレイ時間は10時間程度とされている。

今回配信された無料体験版は、プロローグを収録したバージョンだ。光が渡夜時島にやってくる経緯や、リルゥと出会うシーンなどがプレイできる。また本作では、2022年1月より500円で有料体験版が配信中。有料体験版ではアカリ編までを収録しており、4時間程度の内容がプレイできる。

本作を手掛けているFragariaは、国内のアドベンチャーゲームを制作する同人サークルである。過去作としては、サスペンスノベルゲーム『カガミハラ/ジャスティス』をリリース。PC向けには無料版も配信されているほか、Nintendo Switch版も配信されている。また『イハナシの魔女』では、「王道のボーイミーツガールをどこまで磨けるか」「ギャルゲーはどこへ行くのか」などを直球で突き詰めようと、制作が進められているそうだ。


イハナシの魔女』体験版はPC向けに、無料版がSteamおよびBOOTH、有料版が500円でBOOTHにて配信中。また製品版は、PC(Steam/BOOTH/DLSite)にて2022年夏にリリース予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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