ゲームブック風RPG『いのちのつかいかた』Steamにて早期アクセス配信開始。憎悪と生存、執着を選ぶロールプレイ

PLAYISMは5月21日、『いのちのつかいかた』の早期アクセス配信を開始した。『いのちのつかいかた』は、呪いの力を使って弱肉強食の世界を生きる、ゲームブック風のマルチエンディングRPGである。

弊社アクティブゲーミングメディアのゲームパブリッシングブランドPLAYISMは5月21日、『いのちのつかいかた』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は1780円。早期アクセス配信版では、2章まで収録されており、1章での行動によって2章での主人公の運命が変化するそうだ。
 

 
『いのちのつかいかた』は、呪いの力を使って弱肉強食の世界を生きる、ゲームブック風のマルチエンディングRPGである。本作の主人公ゴーシュは、父の跡を継ぎ、一族の新たな長となるはずだった。しかし巨大な竜が出現し、村が破壊されてしまう。燃え盛る炎の中、ゴーシュ自身も死の淵をさまようが、強い感情と共に何かが取り憑く。

気がついた時、ゴーシュには兎人にはあるまじき力が身についていた。気絶中に山賊に捕まっていたゴーシュは、同じく捕まっていた兎人の技師ミーシャと共に、まずは山賊のアジトからの脱出を目指す。力の支配する世界を舞台に、呪いの力を手にした青年の生き様が描かれる。
 

 
ゴーシュは山賊から逃げ出すため、周辺の探索を進めていく。本作では、マップ上に複数の探索ポイントが存在し、調べた場所に応じてイベントが発生する。たとえば向こう側から敵がやってきた場合には、正面から叩き伏せる、奇襲を仕掛ける、隠れてやり過ごすなど、状況にあわせた選択肢が提示。選んだ行動によって、イベントの成否や戦闘の内容などが変化する。

また本作では、イベント中の選択でゴーシュが何に執着するかが変化し、彼の考え方や結末が変化。どのように主人公が自身のいのちを使うかで、物語の内容も変わってくるわけだ。イベントは雰囲気のあるテキストで描かれており、一部イベントではダイスによって成否を判定するなど、アナログゲーム風なことも特徴だろう。
 

 
戦闘では敵の攻撃ごとにQTEが発生し、いいタイミングで方向キーを入力すると、敵の攻撃をノーダメージで回避できる。ただし、少しタイミングがずれた場合はかすり傷、完全にタイミングを外すと大ダメージを食らってしまう。本作では、1ターンごとに3行動を入力。敵の行動は予告されている場合があり、ゴーシュの行動にはコマンドの入力猶予を増やす回避や、ダメージを軽減するガードが存在している。敵が強力な行動を取った後には、隙が生じる。どのように敵の攻撃を避けるかや、どうやって敵を倒しきるかなど、QTEと先行入力するコマンドによって、緊張感と戦略性をあわせもった戦闘が展開されるわけだ。また要素としては、ステータスとクラスが導入されている。死に触れると任意の能力値が強化でき、イベントの成功率が変化。クラスを強化すると、クラスの特性にあわせたスキルが習得できる。
 

 
本作を手がけているのは、国内の個人インディーゲーム開発者だらねこ氏によるだらねこげーむずである。本作では、2020年末から2021年1月にかけて体験版を公開。プレイヤーからのフィードバックも踏まえて、開発が進められてきた。早期アクセス配信版では、2章までを収録。プレイヤーの1章での選択により、2章でのゴーシュの運命が大きく変わるという。また早期アクセス配信開始以降は、プレイヤーから集まった要望を参考に、フルリリースまで開発が続けられる。具体的な配信予定のコンテンツとしては、メインシナリオの追加(各分岐ごとに章を追加)と上位クラスの実装、倒れるまで戦い続ける「無限の闘技場(仮)」などが予定されているそうだ。

いのちのつかいかた』は、PC(Steam)向けに税込1780円で早期アクセス配信中。また本作では、Steamなどで体験版が配信されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2579