CRIWAREに高速データダウンロード機能実装。HTTP/2方式の採用で、導入Androidゲームのダウンロード時間は最大約5分の1に

株式会社CRI・ミドルウェアは5月20日、CRIWAREの機能としてデータダウンロードを高速化するファイル転送機能を提供開始した。Android端末のスマートフォンアプリ向けに、本日より提供を開始している。

株式会社CRI・ミドルウェア(以下CRI)は5月20日、CRIWAREの機能としてデータダウンロードを高速化するファイル転送機能を提供開始した。Android端末のスマートフォンアプリ向けに、本日より提供を開始している。

年々、スマートフォンアプリはグラフィックやサウンドの向上などによって、データ量が大きくなる傾向にある。それに伴い、データのダウンロードを開始してから、実際にプレイを始められるまでの待ち時間も増大傾向にあるといえる。データのダウンロードはアプリの初回起動時のみならず、アップデートや各種イベント時の追加コンテンツ配信ごとに発生する。そのため、待ち時間はユーザーのゲーム体験にも少なからず影響があり、アプリを運営するにあたっての重要な課題になっているといえるだろう。

そして、CRIからはこれまでもユーザーの待ち時間削減のため、ダウンロード高速化のファイル転送機能が提供されていた。今回は、新たにHTTP/2という通信方式を採用することで、さらなる高速化を実現したという。

この機能強化によって、ダウンロード待ち時間は最大で約5分の1に短縮されるとのこと。ユーザーに、快適なゲーム体験をもたらしてくれることだろう。他方、F2P(基本無料・アイテム課金)型のタイトルでは、継続してユーザーに遊んでもらうことがきわめて重要であり、快適なゲーム体験は継続率に大きな影響がある要素となっている。CRIの実現した、ダウンロード時の待ち時間の大幅な短縮は、ユーザー継続率の向上に寄与するはずだ。アプリ開発者にとっても嬉しい技術となるだろう。

通信状況や端末などによってダウンロード時間は変化する場合があるとのこと


HTTP/2は従来のHTTP/1に比べてデータの送受信を効率的に行うことができる、高速なデータ転送が特徴の通信方式だ。現在、ゲームエンジンやアプリ開発向けに提供されているAndroid標準の機能ではHTTP/2に対応していないことが多く、各開発会社がHTTP/2方式による高速なデータダウンロードの仕組みの構築するのは非常に導入コストが高いものとなっているという。今回、CRIがミドルウェアとしてHTTP/2方式に対応した転送機能を提供することで、誰でも簡単に高速なダウンロードを実現することができるようになる。


CRIの新たなファイル高速転送機能は、F2Pタイトル向けCRIWARE料金プランに含まれているとのこと。すでにF2PタイトルでCRIWAREを利用中のユーザーは、追加料金なしで利用することができるそうだ。無償での試用も可能となっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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