“18禁”林業シム『Logjam』から目が離せない。むっちりした木こりが、すけべすぎる
個人開発者のRobert Yang氏は5月18日、『Logjam』をPC(itch.io)向けにリリースした。日本語表示にも対応。本作は「男が薪割りをするだけ」のシンプルな内容ながら、海外メディアEurogamerやKotakuなどにも取り上げられ、注目を浴びている。その理由は、本作の発散するエロティシズムにある。なお、本稿で紹介する画像は上半身裸の写真までとなるものの、リンク先には露骨な画像もあるため留意されたい。
『Logjam』は、ゲームページいわく「ガタイのいい木こりが、暑い日に薪割りをするゲイ林業シム」である。主人公は、ガッチリムッチリとした良い体の男。彼は朝から森の中、薪割りに精を出すことになる。プレイヤーの操作はいたってシンプル。マウスを上に動かすと、斧を振り上げる。マウスを下に動かすかクリックすると、斧を振り下ろす。中央のゲージをよく観察してタイミングを合わせれば、丸太は見事に真っ二つ。マウスを上下にせっせと動かし、丸太(やほかのいろいろなもの)をいっぱい割っていくのである。
しかし、プレイヤーによっては煩悩に苛まれることとなる。薪割りは重労働であり、しかも気温は高い。木こりの息は荒く、斧を振り下ろすたびに「うんッ」「あッ」と熱のこもった声をあげる。やがて気温はどんどん上昇していき、必然のなりゆきとして、服が邪魔になる。魔法のようにスルスルと、裸に近づいていく木こり。男性ホルモン製造工場のような体毛と肉体が眩しい。それでも上下にせっせと操作していると、木こりはどんどんヒートアップ。ここには書けない“見せられない”状態になっていくわけだ。やがて、薪割りは意外な展開を迎え、一種の哲学的なシーンすら展開される。そこに脈絡はない。本作に存在するのは、妙にエッチな木こりと、その熱だけなのだ。
『Logjam』が性的なのは、偶然ではない。というのも、本作は開発者のYang氏による、「ゲイ・セクシュアリティ」をテーマとした作品群のひとつとして制作されている。同氏は本作の以前にも、筋肉質の男たちが暴力や愛を交わす様子を観察する『Hard Lads』や、Steamにて15万人以上がプレイしたという実験作オムニバス『Radiator 2』などをリリースしている。『Logjam』も、同氏が培ってきたエロティシズム表現が炸裂した作品なわけである。
Yang氏は自身のブログにて、本作開発の背景について詳細に語っている。その内容によれば、本作は表向きはシンプルでありつつ、林業・男らしさ・歴史といったテーマをもつ作品であるという。同氏はしばらく前に、実際に薪割りを体験する機会があったとのこと。薪割りはパワフルな体験だったそうで、同氏はその感触や重みに驚いたとコメント。実際に丸太を割る体験を「硬さを感じるエロティックなダンス」と表現している。そうした体験は本作の開発にも影響を及ぼしているそうだ。
ほかにも同記事では、本作に込められた深い意図について綴られている。そうした中で目を引くのが、同氏が紹介している、実在の「エッチな木こりたち」である。たとえば、原始的なDIY技術をお披露目するYouTubeチャンネルPrimitive Technologyや、全裸で薪を割るポルノスターのDracon Blue氏、そしてTikTokで絶大な人気を誇るThoren Bradley氏などである。実際にそれらのコンテンツをチェックしてみると、男が力いっぱい薪を割る姿は、たしかにそれ自体がなんらかの性的魅力を秘めていることがわかる。
とはいえ『Logjam』は、そうした背景に思いを馳せずとも楽しめる作品である。Yang氏は薪を割る感触が伝わるよう、また斧を持ち上げ振り下ろすモーションが不自然にならないよう、アニメーション調整に時間を費やしたとのこと。実際に本作で丸太を割る感触はなかなか気持ちよく、開発のこだわりが一定の成功をおさめている印象だ。ただし、本作は起動画面からいろいろ丸出しであり、文字通り全裸になったり、それ以上の性的表現も存在する18禁作品である。18才以上の皆さんで、薪割りやエッチな木こりに興味のある方は是非プレイしてみてほしい。
『Logjam』はPC(itch.io)向けに、Name your own price(好きな値段で支払い)方式で配信中。無料でもダウンロード可能だ。なお、筆者は個人的に、木こりがちゃんと安全ゴーグルをつけている辺りが特にセクシーだと思っている。