ハクスラARPG『バビロンズフォール』シーズン2では、物語がバビロン塔から新たな舞台へ。“爽快アクション”の新武器種も登場

スクウェア・エニックスは5月19日、オンラインアクションRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』についての、開発者インタビューを公開した。配信日の迫るシーズン2についての新情報や、修正・改善への取り組みなどが紹介されている。

スクウェア・エニックスは5月19日、オンラインアクションRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』についての、開発者インタビューを公開した。インタビューでは、配信日の迫るシーズン2についての新情報や、修正・改善への取り組みなどが紹介されている。


『バビロンズフォール』は今年3月に発売された、スクウェア・エニックスとプラチナゲームズの共同開発による、アクションRPGだ。ゲームプレイにはハック&スラッシュ要素が採用されており、最大4人での協力プレイが可能となっている。プレイヤーは、選ばれし者に特別な力を与える特殊な装具「機棺(ギデオンコフィン)」を背負わされた捕囚「哨士(センチネル)」となり、巨塔バビロンでのクエストに挑み、戦利品を得ては装備を充実させていく。

本作では現在、シーズン1「久遠の巨塔」が開催中だ。そして、5月31日の同シーズン終了後には、シーズン2が開幕し、Ver.1.2.0アップデートが配信される予定だ。新シーズン開幕が迫るなか、開発者インタビュー記事が海外向けに公開された。記事内では、本作のディレクターを務める、プラチナゲームズの齋藤健治氏ならびに杉山高尚氏に向けたインタビューがおこなわれている。いくつかピックアップして紹介していこう。


まずは、『バビロンズフォール』が発売以来、どのような変化を遂げてきたのかについて。本作はアップデートを重ねて、新たなストーリーおよび新エリア、新ゲームモードなどが実装されてきた。そのほか、新しい装備品などもアップデートのたびに登場している。結果として、現在ではリリース時のコンテンツ量とほぼ同量の新要素が追加されているという。

また、マッチメイキングの改善や、前半のダンジョンのバランス調整なども実施されている。これらコンテンツは、プレイヤーのフィードバックに基づいて、迅速に修正されたそうだ。一方で、開発チームは改善が不十分な部分もまだ多くあることを認識しているそうだ。今後も本作の開発・改善に真摯に取り組み、プレイヤーの期待に応えていきたい、とのことだ。


続いては、気になるシーズン2の情報について。シーズン2では、なんと物語の舞台がバビロン塔ではない別の場所に移動するのだという。さらに、新たな武器タイプも登場するとのことだ。新武器では、「軽快で気持ちのいいアクション」が楽しめるそうだ。また、新シーズンでは、新しい期間限定イベントも開催されるとのこと。

シーズン2で実施される予定の、グラフィックの改善についても紹介された。本作では、油彩タッチのようなエフェクトが採用されていた。このエフェクトは、クラシックファンタジーとされる本作の独特な雰囲気を醸し出す反面、一部のエリアでの視認性を低下させていた。ハック&スラッシュスタイルの本作では、周回プレイをおこなうプレイヤーも多い。こうしたゲームサイクルのなかで、視認性の悪さは修正されるべき問題であったといえる。

そして、先日の公式生放送で明かされたように、シーズン2ではこのエフェクトが撤廃されるそうだ(関連記事)。ゲームプレイにおける視認性が高められ、プレイヤーのストレスは軽減されるとのことだ。そしてこれも、プレイヤーのフィードバックに基づく修正となる。グラフィックの改善については、個別にアンケートが実施されたこともあり、プレイヤーの声が色濃く反映された部分といえるだろう。

公式生放送第7回での画像


プレイヤーからのフィードバックについては、公式Discordサーバーに寄せられた意見を、優先的に取り入れているそうだ。プレイヤーからの生の声は、開発において非常に役立つ情報になっているという。こうした声は、本作のプレイヤーが求めるものについて、開発チームの理解を深める助けとなっているようだ。なかには、具体的かつ実用的な提案をしてくれるユーザーもいるとのこと。

キャラクターメイクで選択可能な肌の色の幅も広がっているようだ。


開発チームにおける最優先事項は、プレイヤーの求めるような、ハック&スラッシュとして楽しいプレイ環境を届けることだという。プレイヤーからのフィードバックのお陰で、ゲームサイクルにおける問題点・課題点のほとんどを把握できているそうだ。今後も、優先的に解決すべき問題から、順次改善に取り組んでいくとのことだ。

『バビロンズフォール』リリース時のプレイヤーからの反応は、賛否の分かれるものであった。最後に、この反応が開発計画に与えた影響について、両氏は語っている。まず、齋藤氏によると、「本作はプラチナゲームズにとって初のライブサービスタイトルであり、開発・修正においてはプレイヤーからのフィードバックを何よりも優先する必要がありました。その意味で、本作がスタンドアローン製品であると同時に、サービスでもあるということを改めて実感しています。プレイヤーからのフィードバックは、『バビロンズフォール』を改善し、プレイをより楽しくする方法に関して、私たちに重要な情報をもたらしてくれます」とのこと。

続いて、杉山氏は、「リリース時の反応は、私たちに大きな影響を与えるものでした。把握できた問題点について、我々はできるだけ多くの、可能な限り早急な修正・改善に取り組んできました。これらの対応は、まだ十分とはいえないことを認識しています。今後も、新しいコンテンツの開発、およびさらなる修正・改善を続けていきます」と語った。


今月5月31日にシーズン1が閉幕し、新たなシーズンが開幕する『バビロンズフォール』。本作では、リリース時の賛否を真摯に受け止めて、プレイヤーの声を取り入れた改善が実施されてきた。アップデートによって、数多くの新規コンテンツも追加されている。舞台をバビロン塔から移し、新たな物語が幕を開ける本作の今後に、注目していきたい。

『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』はPC(Steam)および、PS4/PS5向けに発売中だ。今月下旬におこなわれる公式生放送の第8回では、シーズン2についてのさらなる新情報がお披露目されるとのことだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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