デベロッパーのYanako RPGsは、モンスター育成ゲーム開発エンジン「MonTamer Maker」を発表した。あわせて、同エンジンで作成されるモンスター育成ゲーム『Dokimon』についても発表されている。
MonTamer Makerは、モンスター育成ゲームの開発に特化したゲームエンジンだ。既存のゲームエンジンであるRPGツクールやMega Man Maker、GB Studioなどのように、素早く簡単にゲームを作れるようにしつつ、ほかエンジンで発生する制約をなくすことを目標としている。長年かけて調整された、素早く簡単に使えるゲーム構築オブジェクトを搭載しており、ローンチとともにビデオチュートリアルが用意されるほか、Discordでのヘルパーも準備されるという。
MonTamer Makerでは、モンスター育成スタイルのバトルが設計可能だ。要素としては、カスタマイズ可能なモンスターの行動セット、6種類のステータス、12種類の属性タイプ(予定)、70種類以上のモンスター、スピード優先システム、状態、能力などが用意されている。MonTamer Makerではプレイヤーがバトルシステムをカスタマイズでき、シンプルにも複雑にもすることができるそうだ。
またMonTamer Makerで利用できるアートワークとしては、パレット交換ができるように、カラーリングに注意して開発しているという。ゲームを作る際には、ユーザーはモンスターやキャラクター、アイテム、建物、木などに対して数多くの色から選んで使うことができるそうだ。
『Dokimon』はMonTamer Makerで開発されるモンスター育成ゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース時期は2022年12月が予定されている。本作では、アステロイドの衝突以来、現代世界に出現したモンスターDokimonの謎に迫る冒険が描かれる。『Dokimon』はMonTamer Maker利用者のリファレンスとして、ゲーム全体を完全にオープンソースとして公開するとのこと。さらに『Dokimon』に含まれるアート、音楽などはすべて、商業利用可能なアセットとして配布されるという。また『Dokimon』のアセットは、ほかのゲームエンジンにエクスポートして使用することも可能だそうだ。
『Dokimon』においては、プレイヤーはプレイアブルキャラクターのカラーパレットを自由に選ぶことが可能。プレイアブルキャラクターは20人以上が用意され、それぞれが10種類以上の交換可能なカラーパレットを有しているそうだ。くわえて、『Dokimon』におけるカラーパレットは、昼バージョンと夜バージョンが存在。ゲーム内のサイクルに合わせて、明るいパレットと暗いパレットが入れ替わり昼夜のサイクルを表現するという。
MonTamer Makerおよび『Dokimon』の制作に向けては、現在Kickstarterにてクラウドファンディングを実施中。目標の1万USドル(約130万円)を目指して資金を募っている。8万USドル(約1000万円)のストレッチゴールを達成した場合は、MonTamer MakerにてターンベースRPG、ARPG、ビジュアルノベル、ローグライク、ゼルダの伝説風のゲームタイプをサポートするようになり、アセットも追加されるという。『Dokimon』については、2022年12月にPC(Steam)向けに発売予定。Kickstarterでは、10USドル(約1300円)の支援からリワードとしてゲームを入手可能だ。
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