新興宗教ホラーゲーム『ザ・チャント』発表。 隔絶された島で味わう、気味悪きスピリチュアル説法

Prime Matterは5月17日、ホラーアクションアドベンチャー『THE CHANT(ザ・チャント)』を2022年の秋に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S。

パブリッシャーのPrime Matterは5月17日、ホラーアクションアドベンチャー『THE CHANT(ザ・チャント)』を2022年の秋に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S。発表にあわせて、日本向けティザートレイラーが公開されている。

『ザ・チャント』は、新興宗教をテーマにしたホラーアクションアドベンチャーゲームだ。のどかな離島の自然のなかで悟りを開こうとする、怪しげなスピリチュアル宗教団体が登場。彼らは「疑問こそが、精神世界への入り口」だと説いている。ほかにも、大自然のなかでは無限の可能性に対して内なる自分を開放していると言い、スピリチュアルで胡散臭い教えを信者たちに説いている。

また、舞台となる離島には、70年代に別のグループがいた痕跡が残されているようだ。この地には、何やら深い秘密が隠されている模様。トレイラー動画の概要欄にはコズミックホラー(Cosmic Horror)とするハッシュタグもあり、宇宙的な存在も登場するのかもしれない。


本作『ザ・チャント』の公式TwitterやInstagramアカウントは、架空の宗教団体Prismic Scienceとして運営されている。ただ、投稿内容からは、怪しい新興宗教団体のアカウントとしか思えない。「Prismic Scienceは、あなたのあり方を深い部分から、すべて作り直すためのカギとなります。より明るい未来へとご案内していきましょう」と謳う最初のツイート。リツイートとフォローを促しているものの、ゲームの広報アカウントという確信が持てなければ躊躇してしまうほど胡散臭い内容だ。

ほかには、「あなたの歩む道を光で照らします」「あなたの内面の欠けた部分を満たします」「あなたが目指す人物になるのを手助けします」といった、団体の3つの活動目的を示す画像がツイートされている。さらに、Prismic Scienceでのスピリチュアルな旅路を導くとされる、Tyler Anton氏なる指導者を紹介する投稿も確認できる。

そして、これらのツイートでは、日を追うごとに文字化けしているような部分が増えている。あわせて、ツイートされる画像なども不穏なものへと変化していき、このたびホラーゲーム『ザ・チャント』の公式アカウントであることがお披露目されたわけだ。ツイートのハッシュタグにされてきたGlory Islandは、本作の舞台となる孤島の名前だと思われる。指導者とされるTyler Anton氏も、本編に登場するのだろうか。手の込んだ広報演出と、ゲーム本編のリンクに期待したいところだ。


本作を手がけるのは、カナダのバンクーバーを拠点とするBrass Tokenだ。同スタジオにとって、本作は初の開発タイトルとなる。同スタジオは、『Sleeping Dogs』や『BULLY』などを開発した経験のある、少数精鋭のスタッフで構成されているという。スタッフは21人と小規模ながら、表情およびアクションでのモーションキャプチャー、3Dスキャンや写真測量など、さまざまな技術を駆使して制作されているようだ。

『THE CHANT(ザ・チャント)』は2022年秋に、PC(Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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